13日夜パリで起きた同時多発テロで、ブラジル人死者はなかったが、1人が銃で撃たれ重傷を負うなど、3人の負傷者が出ている。14日付伯字紙サイトなどが報じている。
フランスのブラジル総領事館は13日、2人の負傷者が出たと報じた。その2人とは、サンパウロ州出身の設計士ガブリエル・セペさん(29)とリオ出身の心理学者の カミーラ・イッサさん(28)で、2人はこの日、カンボジア料理の店「レ・プチ・カンボッジ」で、ブラジル人7人フランス人1人の団体の一人として食事をしてい た。この一団は、同店の入り口があるビシャ通りの近くに着席しており、いきなり銃弾を浴びた。
セペさんは背中に銃弾3発を浴びた。一つが肺を直撃し、大量出血し、重態だったが、病院で手術と輸血を受けた。命に別状はない。カミーラさんは腕に一発、流れ弾のかすり傷を受けたが、こちらも命は助かった。
同総領事館は14日にも、バイア州サルバドール出身のジエゴ・マウロさんも負傷していたと発表した。ジエゴさんもセペさんらと同じグループで食事を取っていたが、ジエゴさんは自身のフェイスブックで軽傷だったと語っている。
伯字紙では、パリ滞在の留学生や会社員らが事件当初の生々しい混乱ぶりや、街を覆う重たい空気について語っている。