G1電子版13日付けなどによれば、パラー州都ベレン郊外のサンタイザベル市にあるアメリカーノ刑務所で12日午後2時ごろ、仲間の囚人の脱獄を助けるた めの襲撃事件が発生。駆けつけた警備員や警官と打ち合いになり、日本人3人が巻き込まれて死傷する痛ましい事件が起きた。
国道316号線を走行していた野口ヒロノブさんが運転するハイラックス車が、偶然その銃撃戦の間を通りかかり、同乗していた野口えつ子さん(74)と姉のえみ子さんに被弾し死亡した。
えつこさんはヒロノブさんの妻。ヒロノブさんも腹部に当たり、集中治療室に入院したが、容態は安定しているとORM電子版14日付けは報じている。
えみ子さんは日本に住んでおり、たまたま帰伯していたと報じられている。二人の通夜などは13日にサンタイザベル日伯協会で行われ、市立墓地に埋葬された模様。
州市警ではすでに逃亡した囚人や犯人8人組を特定しているが、捜査上の秘密として情報は公開されていない。同刑務所の収容人数は288人だが、644人が収監され警備面を不安視されていた。