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オーリャ!

 7日の福島県による大震災復興の報告会では、同県の「立ち位置」について考えさせられた。復興が進むのは大歓迎だが他に大きな問題がある。
 日本では川内原発が再稼動を開始、他の原発も続々と再稼動を申請している。これに対して福島から「地震大国で原発を稼動するのはリスクが高すぎる」と異議を唱えることはできないものか。
 原発関連産業で生活している住民が多いせいだろうか、来伯した一行によると、そうした提言は一切行っていないとか。「他県は管轄外だから」という理由だが、世界でも稀な体験だけに、広島県、長崎県が世界に反核を訴えているように、脱原発を訴えることができないものか。
 福島県が他県の再稼動に反対しなければ、「原発事故が起きても県は大人しくしている」という認識が広まるだけ。声を上げないまま〃第二の福島誕生〃とならないことを祈るのみだ。(将)