W杯サッカー南米予選の第3、4節と並行して五輪セレソンのアメリカ代表との親善試合が行われており、第2戦となった15日のパラー州ベレンでのゲームでは、ヤング・セレソンの攻撃力が炸裂した。
11日に行われた1戦目は2点を先取したセレソンがディフェンダーの退場で数的不利となり、なんとか逃げ切った形で終わったが、この日の試合はとにかく攻めた。
先取点こそ、前半6分にディフェンダー、マルロンのオウン・ゴールで失ったが、前半43分、このところの親善試合で毎試合得点を決めているサントスの「ネイマール2世」こと、19歳のガブリエルが早いドリブルで攻め上がり、同点ゴールを決めた。
後半からは一方的なセレソン・ペースだった。後半開始早々、負傷退場したヴァルディヴィアに代わって途中出場したフェリペ・アンデルソンが、ゴールポストとキーパーの間で狭くなったシュート・コースを絶妙に縫うシュートを決めて逆転。22歳にして、イタリアの名門ラツィオのエースとなっている本領を発揮した。
フェリペ・アンデルソンは後半16分にも、自身へのファウルで得たフリーキックを豪快なロング・シュートで決め、これで3点目。
後半35分にはシュートを止めたキーパーのこぼれ玉を、真横まで迫っていたガブリエルがさらって行き、押し込んで4点目。
後半38分には、左からドリブルで上がってきたガブリエルが、自分で決めるかと思いきや、中央にいたグレミオのエース、ルアンにパス。ルアンが決め、ダメ押しの5点目となった。
12年のロンドン五輪は、ネイマールとオスカールという、現在のセレソンの主軸2人を中心に勝ち上がったが、そのときと比べると、今回のセレソンは、ガブリエル、フェリペ・アンデルソン、ルアン、ガブリエル・ジェスス、ヴァルディヴィアと、フォワードや攻撃的ミッドフィルダーにストライカーの駒が豊富で、ネイマールのワンマンになりがちだった前回とは違った戦いが期待できそうだ。
タグ:W杯 サッカー ネイマール リオ五輪 サントス 写真ニュース