サンパウロ州の州立校では15年度に教員の退職が目立ち、統計開始以来、最大の減少となったと、17日付フォーリャ紙が報じている。
州教育局が16日に発表したデータによると、15年は現場で教えている教員(エフェチーボ)の数が、前年の約13万9千人から約13万人に6%減り、休職中または採用試験に合格したが教えてない教員(ノン・エフェチーボ)は、前年の11万3千人から9万5千人に16%減少した。
その結果、州立校の教員数は計22万5千人となり、前年の25万2千人から11%減少となった。これは、1999年の統計開始以来、最大の減少幅だ。2010年以降は2014年まで、毎年、教員の数は増加していた。
サンパウロ州教員組合(Apeosp)は、この理由を、今年行われた教員ストに失望し、多くの教員が辞めたからと見ている。今年の教員ストは史上最長の3カ月に及び、州から得られた回答も、組合側が望む基準には到達しないままに終わっていた。州教育局によると、教員減少による悪影響は出ていないという。
また、一クラスの生徒数の平均は、基礎課程(1~9年生)で30・1人、高校課程(10~12年生)で34・3人。これを州別にとった一クラスの平均生徒数で見ると、前者が4番目、後者が5番目の多さとなっている。