本紙編集『未来へ継ぐ裔孫』(赤嶺園子著、沖縄タイムス刊)の日本語版はすでに当地では売り切れ、日本でしか手に入らない貴重なもの。でも、ポ語版(50レアル)はソール・ナッセンテ人材銀行(11・3208・2944)で販売中だという。沖縄県人会が総力を挙げて昨年発刊した記念誌『写真で見るブラジル沖縄県人移民の歴史』と別冊『笠戸丸沖縄県人移民325名名簿及び簡単な足跡』を見ながら、『裔孫』を読めば感動も倍増か。沖縄県人の歴史掘り起しの熱心さには、まったく頭が上がらない。
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『ブラジル特報』11月号を呼んでいたら「ブラジルの電車や地下鉄に痴漢がいない理由」を書いたコラムが載っていた。その著者が2004年頃に来伯した際、ブラジルの男性から「地下鉄で良い女をみてもセックスまで持ち込めない。だから最初から諦める。どうして日本人は中途半端な行為をするのか」と言われたとか。「膝脛三年腰八年」という格言(?)にも現れる日本のクラブホステスへの「おさわり」文化と、当地の違いを痛感したという。でもここ数年、当地ではメトロなどで痴漢激増の件が度々報じられており、「痴漢がいない」とのブラジル人の言い分も〃古き良きブラジル〃のそれになりつつあるようだ。