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ブラスの強盗団を検挙=通行人の持ち物奪い暴行も

 クリスマスの買い物客などで人出が増す時期だが、サンパウロ市ブラス区で18日、通行人を狙って犯行を繰り返す強盗団が検挙されたと19日付G1サイトが報じた。
 グローボ局の取材班が今月上旬にランジェル・ペスタナ大通りで調査したところ、6日間で50件の強盗事件を目撃。その現場の映像を公開した後、警察が一斉検挙に乗り出した。
 18日に検挙されたのは、女性4人を含む大人10人と未成年者2人で、警察も10日間、これらのメンバーの動向を観察していたという。逮捕者の中には、40日位前から頻繁に犯罪を繰り返しているとされ、現場付近の人々が「ボニトーナス」と呼ぶ女性3人組も含まれている。
 同局が公開した映像には、通行人のカバンから財布を盗み、仲間に手渡していく女性達の姿や、持ち物を盗まれそうになったのに気づいて泥棒に文句を言ったところ、10人以上の仲間から暴行を受けた男性、爪に火をともすようにして貯めた200レアルを持ってブラスへ行き、息子用の服を買おうとしたが、財布や現金、身分証明書などを盗まれて警官に訴えたが何もしてもらえず、泣きじゃくる女性などが映っている。
 サンパウロ市保安局では、同大通りでは今年既に89人が強盗や窃盗で捕まっており、付近の警備は強化されたというが、グローボ局の映像は、現在も多数の強盗達が通行人や買い物客を狙っている事を明示している。近隣の商店主達も18日に捕まったのは一握りのみと見ており、買い物をしたりする時は警戒が必要だ。