11月最後の連休が終わり、クリスマス・イヴまでちょうど1カ月となったが、今年の不景気の影響はサンタクロースにまで及んでいる。サンパウロ市には、イベント用のサンタを技術指導して登録する企業が存在するが、その企業の話だと、去年のサンタの定員は34人だったのに、今年はそれが半分以下の15人しかないという。さらに、昨年は、技術講習を受けた人の7割ほどしかサンタとして働けないほど応募も多かったが、今年は講習会への参加を申し出た人が40人で、実際に説明会に来たのは20人しかいなかったという。今年は少ない人数のため、自転車操業で汗水たらして働くサンタを多く見かけそうだ。
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21日、サンパウロ州海岸部のイーリャベーラで、サンパウロ市在住の大学生のヴィートル・オリヴェイラ・ヌーネスさん(20)が強盗に射殺された。ヌーネスさんは、恋人や友人8人と共に海岸で休日を過ごしていたが、21日午前4時頃、顔を隠した強盗が宿舎のドアを蹴破って入ると、それに驚き目覚めて立ち上がったと思しきヌーネスさんに強盗が発砲。胸を撃たれたヌーネスさんは病院に運ばれたが息絶えた。強盗は所持品を盗んで逃走中で軍警は捜査を続けている。
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この3連休中もサンパウロ州では降雨があり、これにより、今月のカンタレイラ水系の降水量は23日午前9時現在で165ミリとなり、月間平均の160ミリを超えた。同水系で11月の降水量が月間平均を超えたのは2011年以来4年ぶりのこととなる。月末まではあと1週間ほど残っているから、さらなる降雨と貯水率回復を期待したい。
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