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小頭症700件を超える=北東伯で爆発的に流行中

【既報関連】小頭症が疑われる新生児の数は700人を超えた。小頭症急増は保健省も懸念するところで、24日に最新データが発表されたと、24日付エスタード紙、同G1サイトが報じた。
 小頭症はここ3カ月で急増し、流行状態と認定されるに至った。2週間前には、国家衛生緊急事態も宣言されている。
 このように急激な発生件数増大はこれまでにいかなる国でも見られておらず、その原因は、妊婦が妊娠中にジカウイルスに感染したことではないかと目されている。
 オズワルド・クルス財団調査員のリヴァウド・クーニャ氏は年末までに2千人の小頭症の新生児が生まれると見ており、「我々は感染症流行の三重苦に直面している」と述べた。ここでいう三重苦とは、死者も出るデング熱と一時的に動けなくなるチクングニヤ、小頭症を招きうるジカウイルスの流行をさす。これらの病気はネッタイシマカが媒介し、既に感染者数が増加し始めている。
 小頭症が一番多く発見されているのは、487件の発生が疑われているペルナンブッコ州だ。
 ペルナンブッコ州に続いて多く発生しているのは、パライバ(96)、セルジッペ(54)、北大河(47)、ピアウイ(27)、アラゴアス(10)、セアラー(9)、バイーア(8)とゴイアス(1)の各州となっている。北大河州では同症による死亡が疑われている事例も1件発生している。
 小頭症が急増していることと、小頭症の増加にジカウイルスへの感染が関係しているのではないかとの仮説は先週、国連所属の汎米保健機関所長カリッサ・エティエンヌ氏に口頭で伝えられた。「今まで接触した科学者は全員、北東伯、特にペルナンブッコ州で流行している小頭症の原因はジカウイルスだと見ている」と同氏は述べた。

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