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東西南北

 本日報じたように、ルーラ前大統領の親友、ジョゼ・カルロス・ブンライ氏が逮捕された。「疑惑の人物」として浮上したのが10月の中旬だったから、わずか1カ月あまりの早い逮捕となる。何事にも時間がかかるブラジルとしては、異例の仕事の早さと言えるかもしれない。これで気になるのは労働者党(PT)内の求心力だ。ただでさえ、エドゥアルド・クーニャ下院議長の議員罷免に関し、PTの倫理委員たちが同党首脳から、ジウマ大統領罷免阻止と引き換えに「穏便に」と命じられていることに不満を覚えていると報じられていた矢先だ。この先の党内の不満分子たちの動きにも注目か。
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 12月19日より、軍警はサンパウロ州海岸部の都市に対し、毎年恒例の「オペラソン・ヴェロン(夏の取締り)」を行うが、今年ははじめて、対象都市にクバトンが加わることとなった。この取締りにはこれまでもサントスやグアルジャーなどが参加していたが、今回のクバトン市加入で参加都市は12市となった。ただ、配備される軍警の数は40人と、参加都市中2番目に少ない数となる。いずれにせよ、強盗被害減少に成果をあげることに期待したい。
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 きょうはサッカーのブラジル杯決勝、サントス対パルメイラスの第1戦が、サントスの本拠地ヴィラ・ベルミロで行われる。来週の第2戦とあわせ、勝者が来年のリベルタドーレス杯に出場できる。試合の行方はもちろんだが、先日はパルメイラス・ファンがサントス・ファンを撲殺する事件も起こっているから、ファンの警備の方も気になるところだ。