ブラジル日本文化福祉協会の図書委員会(川原崎隆一郎委員長)が8日、恒例「秋の古本市」を文協ビル展示室で開催した。午前9時の開場前から10人以上が並び、約400人が来場した。
ボランティア約40人が協力し、日本語の単行本、雑誌、漫画、また辞書や文学全集などの約1万冊を、2~10レアルの格安価格で販売。来場者の多くは日系人だが、漫画コーナーには非日系の姿も多く見られた。
春の古本市よりも来場者は30人ほど減ったが、売上げ自体は約1千レアル増の1万3千720レだった。
400レ近く購入した加藤玲子さん(74、長崎)は、「毎回来ているが、明治や大正の文豪の作品やギリシャ哲学など、古い本が減ってきている。一生懸命探して見つけた」と笑顔で話した。
ボランティアとして初参加した増井友美さん(27、富山)は、「こちらでは日本語の本が貴重なので、真剣に探す人が多い。図書館で借りるのと違い自分の家に置けるので、大量に買う人も目立つ」と感想を語った。
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