ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | エズラ君殺害事件=タンザニアで母親ら逮捕=ブラジルへの送還手続きを開始

エズラ君殺害事件=タンザニアで母親ら逮捕=ブラジルへの送還手続きを開始

 タンザニアで25日、サンパウロ市中央部のアパートで遺体となって発見されたエズラ・リアン・ジョシュア・フィンク君(7)の母親と継父が逮捕された。
 継父が経営していた菓子店から移動させた冷凍庫に入れられたエズラ君の遺体がみつかったのは9月4日だが、連邦警察の調べで、母親と継父、同君の妹2人は9月3日にグアルーリョス空港からアフリカに向けて逃亡した事が判明していた。
 エズラ君は南アフリカ共和国生まれで、同国出身で29歳の母親とタンザニア出身で27歳の継父、2人の妹と共にサンパウロ市中央部レプブリカ区のアパートに住んでいた。
 エズラ君の遺体が入れられていた冷凍庫は、防犯カメラの映像により、8月28日にアパート地階の店から1階の自宅に持ち込まれていた事が判明している。
 この事件を担当したアナ・エレナ・ロドリゲス・メリン判事は9月15日、母親と継父に対しエズラ君殺害と遺体遺棄の罪で逮捕命令を出し、国際警察の指名手配者リストに母親と継父の名前を加えるよう指示した。
 エズラ君の遺体は引き取り手がなく、1カ月近く法医学研究所に据え置かれたが、南アフリカ共和国副領事が遺体の埋葬を認めたため、10月5日にサンパウロ市東部のヴィラ・フフォルモーザ墓地に埋葬された。当日のミサには、サンパウロ市人権局のエドゥアルド・スプリシー局長やサンパウロ司教区関係者、南アフリカ共和国総領事館関係者らが出席した。
 連邦警察は、エズラ君の母親と継父をブラジルの国内法に照らして処罰するため、タンザニア当局に対して強制送還の手続きを開始した。(25日付G1サイトより)