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サンパウロ州学校占拠=関わった教員は賞与カット=USPの入試会場も変更に

 【既報関連】サンパウロ州政府の州立校再編に反対し、9日夜から始まった生徒達の学校占拠は、25日の時点で州立校の3・4%にあたる174校に拡大した。これを受け、ジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事は占拠されている学校の教職員への来年のボーナスを払わないと発表したと26日付エスタード紙が報じた。
 174校では、24、25日に行われた各校の生徒の習熟度を測る試験〃Saresp〃が中止か未完了に終わった。同試験は各校教職員のボーナス査定にも使われる。
 サンパウロ州教育局は生徒の習熟度が測れなければボーナスも出せないというが、ボーナスカットの対象教職員数は未発表だ。サンパウロ州政府は今年、計10億レのボーナスを23万2千人に払ったが、経済危機を口実に今年の給与調整を行っていない。
 デモ発生から18日が経ち、ここ数日は学校再編の影響を受けない学校でも占拠が起きている。
 25日夜、サンパウロ大学(USP)入試業務担当財団(Fuveste)は学校占拠拡大のため、16年度の試験会場を10カ所変更すると発表した。29日の1次試験会場は121カ所で、開場は12時半から。
 24日夜までは会場変更が予定されていたのはグアルーリョス市の1カ所のみだったが、25日午後9時過ぎには10カ所の変更となった。会場が変更された受験者には、Eメールか携帯電話メッセージで新会場の情報が伝えられるという。