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ベネズエラ=野党事務局長殺害される=議会選挙前の与党の陰謀か

 12月6日に議会選挙を控えたベネズエラで25日夜、野党・民主的行動(AD)の事務局長が殺害された。野党連合はこれを与党側の陰謀だと抗議している。27日付伯字紙が報じている。
 殺されたのはAD事務局長のルイス・ディアス氏で、同氏はこの日、昨年3月に反体制派の抗議行動を扇動したとして逮捕され、有罪となった野党・大衆意思(VP)党首のレオポルド・ロペス氏の妻のリリアン・ティントリ氏と一緒に、同国中央部のグアリコ州アルタグラシア・デ・オリトゥコで集会を行った後、ギャング団から銃撃を受けて亡くなった。
 ADはこの事件は与党の統一社会党(PSUV)関連のギャング団の仕業と断定し、反対派への圧力が高まっているとの見解を表明した。ADやVPを含む野党連合の民主連合会議(MUD)も、PSUVが暴力行為を仕掛けてきていると批判している。前回大統領選出馬のエンリケ・カプリレス氏や前述のリリアン氏ら野党の有力者3氏はこの数週間、怪しげな集団から発砲や追撃を受けている。
 PSUVは、ウゴ・チャベス氏の後を継いだニコラス・マドゥーロ現大統領の政党だ。同大統領の支持率急落で、PSUVもチャベス氏が政権をとった1998年以来初めて、議会選で劣勢となっている。