サンパウロ州教育改革に伴う州立校統廃合案に反対する学校占拠に対し、州教育局はあくまで改革を推し進め、占拠解体を強く目指す姿勢を見せていると、11月30日付G1サイトが報じている。
州立校占拠は190校に及び、11月30日で3週間となった。また、生徒たちは同日、サンパウロ市のファリア・リーマ大通りで道路封鎖も行った。
サンパウロ州教育局は1日、学校を「基礎課程1、同2(日本の中学)、中等課程(日本の高校)」に分割する条例を発表する。
11月29日にサンパウロ市レプブリカにある教育局本部で開かれた学校関係者への説明会では、教育局のフェルナンド・パドゥラ・ノヴァエス氏が「戦争」という言葉を繰り返し、学校側の協力を呼びかけた。同氏は、他の生徒を転校させて占拠中の生徒を孤立させ、占拠校では授業さえ出来なくするなどの手段で占拠を解体させる意向も表明。警察が撮影した占拠者や学校に駐車している車の写真で、サンパウロ州州立校教員組合員や政党関係者、社会運動家らの参加が判明したら占拠先導者として検察に告発するという。