次世代の農業リーダー育成を目指し、兵庫県が実施する『若手地域農業リーダー育成研修制度』で、県内の農業高校・大学校に通う学生12人が11月7日から17日まで来伯していた。
サンパウロ州マリリア、ポンペイア、パラナ州アプカラナ、マリンガを訪問。各地農場の視察やホームステイ、日系団体との交流を持った。
県立農業大学校の西山智大さん(20)は日本酒の醸造に用いられる「山田錦」の栽培を研究中。ポンペイアのJACTO社では稲刈りに用いるコンバインの大きさに驚いたという。
同大学校の五十嵐玲さんは畜産を専攻しており、「動物にストレスが掛かりづらい放牧について自分の目で見ることができた。日本でどうにか取り入れる方法を模索したい」と目を輝かせた。
県立上郡高校の堀川裕貴さん(17)はアプカラナでの養豚屠殺の光景が印象的だった語る。「方法を学ぶという目的はもちろんあるだろうが、それ以上に命の大切さを知れた」と、確かな収穫があった様子。
研修を通じ団長の同大学校松元一師校長は、「これから農業を背負う若者にとって、『まだまだ農業には可能性がある』と激励してくれるような訪問になった」と成果を語った。
帰国前日の16日には兵庫県人会(松下瞳マルリ会長)の歓迎交流会に出席。各々10日間の成果報告を行い、充足した表情で帰国した。
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