16年サンパウロ市市長選の有力候補の一人、セウソ・ルッソマノ氏(ブラジル共和党)が、連邦地裁で受けた有罪判決を最高裁で覆さなければ出馬が危うくなると2日付フォーリャ紙が報じている。
12年の市長選では直前まで世論調査で支持率1位ながら3位に終わった同氏は、11月に行われたダッタフォーリャの世論調査でも34%の支持率でトップになり、16年選挙の最有力候補と見られている。
だが、下院議員だった1997~2001年に議会内の秘書として雇っていたサンドラ・デ・ジェズスさんは同氏のビデオ製作会社社員で、議会から給与が払われていたのに、会社勤務を続けていたと元同僚から訴えられていた。
ルッソマノ氏は14年2月にサンパウロ州地裁から公金横領で2年2カ月の実刑判決を受けた。同氏は連邦地裁に上告したが、14年の下院選で再選したため、議員特権で審議は最高裁扱いとなった。
今年10月、連邦検察庁のロドリゴ・ジャノー長官が同氏に弁解を求めたが、同氏はそれに応じていない。同氏の裁判は最高裁第2班が扱うが、来年8月までに有罪判決が出れば、フィッシャ・リンパ法が適用され、刑期終了後から8年間、立候補できなくなる。