来年10月には高等拓殖学校(東京)の卒業生「高拓生」によるヴィラ・アマゾニア入植から85周年を迎える。そのため、アマゾン流域に散らばる子孫らが同年9月頃にベレン、パリンチンス、マナウスなどで記念式典を行う準備を進行中だ。
「この間、サンパウロで移民百周年の時に出た写真集を見ていたら、高拓生のことがほとんど出てなくてショックを受けた。来年はぜひ高拓生の写真集を作りたい。昔の写真を持っている人がいないかな」。小野重善さん(77、二世)はそう考えている。
この写真集制作と共に『上塚司のアマゾン開拓事業』(上塚芳郎、中野順夫、2013年)のポ語版の記念出版も進められている。
「日系唯一の上院議員・柳井ジョルジも高拓生5回生の息子だ。子孫は各界で活躍している」と鼻息は荒い。高拓生で存命なのは、マナウス在住の庄司善之進さんが101歳で先月18日に亡くなったため、同地の木場みのるさんただ一人だという。
「親父らは毎年末集まって親睦会をやってきた。生きている時『続けてくれ』と言われ、今もずっとやっている。亡くなったのは30年前だけど」と笑った。昨年ベレンの同会は100人ほども集まった。来年の式典も盛大に違いない。
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