サンパウロ州知事が学校再編諦める=抗議激化で急転の凍結発表=学校占拠も25日間で幕
【既報関連】ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事が進めようとした州立校再編案に反対する生徒が学校に立て篭もって抗議活動を始めてから25日が過ぎた4日正午過ぎ、同知事が拡大する一方の抗議活動に屈し、再編案凍結を発表したと同日付各紙サイトが報じた。
この再編案は、義務教育の3過程中、1課程のみを受け持つ学校と複数課程を受け持つ学校が混在していた州立各校を、基礎教育前半(1~5年)、基礎教育後半(6~9年)中等教育(10年以降)のいずれか一つだけを受け持つ事を原則とし、一部の生徒の転校や一部の学校の廃校を強いるものだった。
これに「事前の説明がない」「遠いところに強制的に転校させられる」「ただの経費削減策」などの不満が起こり、11月9日には生徒による最初の学校占拠が起きた。
抗議行動は拡大の一途をたどり、学校占拠は200校を超え、生徒や父兄、サンパウロ州公教育教員組合(Apeoesp)に加え、ホームレス労働者運動(MTST)など、20を超える各種団体も支援に加わった。
11月30日からは、抗議行動が路上封鎖へと進展した。道路に机や椅子を並べ、7月9日大通りやマルジナル・ピニェイロスなど、主要道路の交通を遮断しての抗議は4日も続いた。
軍警が道路封鎖の生徒らに催涙ガス弾を放ったり、警棒で殴打したりして、4日間で30人以上の逮捕者と200人以上の怪我人が出ると、市民感情は一気に反アウキミンに傾いた。
4日付フォーリャ紙発表のダッタ・フォーリャの世論調査では、同知事の不支持率が30%となり、2001年の再就任以来初めて、支持率(28%)を上回った。
3日にはサンパウロ州検察局も司法当局に学校再編案見直しを要請。4日朝は州立校教師の採用数確保などを求めるサンパウロ総合大学(USP)学生のデモも起き、サンパウロ市のコンソラソン街やファリア・リマ大通りなどでデモ隊と軍警の衝突が続いた。
抗議活動の激化と支持低下に正午過ぎ、アウキミン知事は学校再編案の凍結を発表、その後の記者会見で「16年度は再編凍結」「在籍校への通学保証」「生徒や父兄、教師との対話強化」を公約した。この報を受け、生徒達も学校占拠を終結させると宣言した。