米司法当局からの告発を受け、ブラジルサッカー連盟(CBF)会長、マルコ・ポーロ・デル・ネロ氏が3日夜、会長職を休職すると発表したと4日付伯字各紙が報じた。
同会長にはCBF主催大会のコマーシャル契約を巡り、賄賂を受け取っていた嫌疑がかけられている。CBFは、休職の理由は係争に専念するためで、同氏はまだ訴状の詳細を関知していないとの声明を発表した。
同会長は休職中の後継に4人の副会長の中からマルクス・アントニオ・ビセンテ下議(進歩党・61)を指名した。
同下議はエスピリト・サント州サッカー協会会長を94年から現在に至るまで務めており、下議職は4期目となる。出身地のイビラスー市長も2回務めた。
デル・ネロ氏同様、リカルド・テイシェイラ元CBF会長も今回の米司法当局によるサッカー要職者一斉告発の中に入っている。今回起訴された総勢16人の罪状は贈収賄、強要罪、詐欺、資金洗浄に及んでいる。
ロレッタ・リンチ米国司法局長は、「米国外にいる被告に関しては引渡し協定のある国とそうではない国があるが、彼らを米国の法廷に出頭させられないとは考えていない」と語った。同女史はブラジル当局は調査に協力的とし、ブラジルを捜査に好意的な国と位置づけた。
「被告達は権力を濫用し、世界で一番愛されているスポーツを汚した」と同女史は結んだ。
訴状によると、この2人は、5月に起訴された前CBF会長のジョゼ・マリア・マリン氏同様、亜国人所有のT&T社に南米クラブ選手権(リベルタドーレス杯)の放映権を売ることを条件に賄賂を受け取っていた。
テイシェイラ氏は、コパ・アメリカに参加するセレソンに特定の選手を招集する事を条件に賄賂を受け取っていた件でも告発されている。
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