ブラジル南部、サンタカタリーナ州都フロリアノポリスで8日、リサイクルした原材料で作った屋根に、太陽光発電パネルと雨水を再利用した水で育てた植物を添え、携帯電話の充電が行えるバス停がお目見えした。
これは民間主導のプロジェクトで、同市交通局長は落成式で、この高機能バス停はコストがかかるために、市内各所に設置する余裕はないと発表した。
フロリアノポリス市役所によると、従来型のバス停を設置する場合、1万~1万2千レのコストがかかる。エコ型高機能バス停プロジェクトを実現した同市商工業協会(Acif)は、従来のバス停より高価だったことを認めたが、価格は公表しなかった。
Acifは、雨水を再利用して育てられた植物がバス停の温度を下げると想定しており、バス停内のLED電球やUSB端子による携帯電話充電機が必要とする電力は、太陽光発電で賄われる。屋根と座席はリサイクルしたプラスチック製で作られており、バス停全体を支える骨組みも全て再生鋼で作られている。
フロリアノポリスにある屋根付のバス停は1063カ所で、残りの2562カ所はバス停の表示だけだ。市役所では、16年の内に、200カ所に屋根をつけ、300カ所をリフォームする意向だ。16年には、屋根つきのバス停に広告を出すと共に、バス停のメインテナンスを行う企業を募集するための入札も行われる予定だ。(8日付G1サイトより)