今日10日は、アルゼンチンの新大統領にマウリシオ・マクリ氏が就任する日だが、クリスチーナ大統領は式に参加しないことになったと、9日付伯字紙が報じている。
マクリ氏とクリスチーナ氏は先週から、就任式の場所でもめていた。マクリ氏は伝統通り、大統領府(カサ・ロサーダ)で、前大統領からたすきを受けることを望んでいたが、クリスチーナ氏は「議会でのマクリ氏の大統領宣誓の際に渡す」と主張し、譲らなかった。
これに対しマクリ氏は「前大統領がなぜ新大統領の就任の場所についてコントロールするのか」と不服を申し立て、最高裁に判断を仰ぐことにした。同氏の言い分では、クリスチーナ氏の任期は9日の23時59分までであるべきだという。
この件はマリア・セルヴィーニ・デ・クブリア判事が担当するが、同判事はクリスチーナ氏に批判的であることで知られている。
マクリ氏側は、議会での宣誓後、13時半からカサ・ロザーダで行われるたすきの授与式にクリスチーナ氏が来ないことを前提に準備中で、最高裁長官がたすきを授与することになりそうだ。
就任式には、ジウマ大統領やスペインのフアン・カルロス国王など、国家元首クラスも参加することになっている。