サンパウロ市西部のサンパウロ総合大学(USP)で4日未明、卒業生で医師のベニシオ・オルランド・サライバ・レオン・フィーリョ氏(39)が賊に襲われ、重傷を負う事件が起きた。
9日付G1サイトなどによると、ベニシオ氏は通信・芸術学部(ECA)のそばで毎週木曜日に開かれる恒例のフェスタに参加後、車に向う途中で襲われ、口論の末、石で頭を殴られて頭蓋骨骨折の重傷を負った。犯人達はリュックや携帯電話などを奪って逃げたという。
ベニシオ氏は構内の病院に運ばれたが、重体のため、クリニカス病院に移されて手術も受けた。9日現在も集中治療室に入院中だ。
USP構内では今年、電撃誘拐や強盗など、日中の犯罪も繰り返し起きている。7月には、午後6時頃、17歳の新入生が時計台のある広場で強姦される事件が起き、9月には、文学部の男子学生が強盗に襲われて抵抗したため、銃で撃たれるという事件も起きた。
サンパウロ州保安局長はこれら二つの事件の後、構内の警備強化を約束し、実行したが、まだ完全ではなく、軍警の駐留所も出来ていない。
ベニシオ氏の事件後、州保安局は市警が防犯カメラの映像を分析する予定である事などを発表すると共に、ここ10カ月間、USP構内での犯罪件数は減少していると強調した。(9日付G1サイトより)
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