連邦地裁は9日、連邦検察庁と連邦税務局がゼロテス作戦の捜査に関して要請した、ルーラ前大統領の三男、ルイス・クラウジオ氏の口座情報の公開を認めた。10日付伯字紙が報じている。
ルイス・クラウジオ氏所有のLFTマーケティング・エスポルチーヴォ社は、ゼロテス作戦で逮捕されたロビイストのマウロ・マルコンデス・マシャド氏の企業マルコンデス&マウトーニ(M&M)から250万レアルを受け取っていた。M&Mは、自動車製造業者への税優遇処置を延長する暫定令(MP)を議会で通過させるために、連邦政府との間を仲介し、贈収賄工作を行っていたとされている。
LFTは250万レはM&Mに提供したサービスの報酬と説明したが、同社作成の書類には、インターネットの百科事典サイト、ウィキペディアに掲載されていた情報をコピーしただけのものもあった。ルイス・クラウジオ氏は2009年から15年における、LFTの口座の情報を公開するよう求められている。
連邦地裁では、マコンデス容疑者と密な情報交換をしていたジルベルト・カルヴァーリョ元大統領秘書室長(第1期ジウマ政権では大統領府総務長官)、同MPを巡って贈賄を行った、ヒュンダイ車の製造などを手がけるカオア社についても、情報公開を認めた。