11日早朝、サンパウロ市東部を走るパウリスタ都電公社(CPTM)11号線の複数の駅で爆発物らしき不審物が発見され、午前6時から10時55分まで、ブラス駅とアントニオ・ジアネッチ・ネット駅(AGN)間が運転を取りやめたと伯字サイトが報じた。
10時55分の運転再開まで、11号線はエストゥダンテス駅からAGN駅間での折り返し運転となっていた。
サンパウロ州軍警の特殊戦術行動グループ(Gate)が、グアイアナーゼス駅とイタケーラ駅、ブラス駅に出動した。Gateはロボットを使って、不審物を撤去した。
CPTMによると、朝6時頃、グアイアナーゼス駅職員が駅のホームで携帯電話がくくりつけられた不審物入りの鞄を発見した。駅構内にいた人々は直ちに退去が命じられ、駅も閉鎖された。
6時半には、イタケーラ駅のゴミ箱から携帯電話に筒状のものがくくりつけられた不審物発見との情報がCPTM本部にもたらされた。軍警によると、同駅に近いコントルノ大通りのゴミ箱からも不審物が発見された。
メトロ3号線イタケーラ駅は通常通り機能しており、CPTM利用客の振替輸送も行われた。イタケーラ駅とブラス駅の中間にあるタツアペー駅でも振替輸送が無料で行われた。タツアペー駅とAGN駅間のバスによる振替輸送も強化された。
ブラス駅での不審物は9時頃に発見され、同駅でも利用客が一時、外に出された。同駅のメトロは通常運行された。
CPTMは同日午後、回収された不審物の映像を公開した。不審物は筒状のもの3本を絶縁テープでグルグル巻きにし、携帯電話をくっつけた物で、爆発物ではなかったが、通勤時間帯の人達が多大な迷惑を被った。
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