予想を下回る規模のデモではあったが、パウリスタ大通りでは従来通りの盛り上がりを見せる街宣車もあった。とくにモビメント・ブラジル・リブレ(MBL)とヴェン・パラ・ルアの周りには始終、多くのデモ参加者が集まって演説に聞き入っていた。人数が減ったせいか、今まであまり気付なかった一風変わったグループの姿も目立った。例えば、ブラガンサ家の〃皇子〃ベルトラン・デ・オルレアンス・イ・ブラガンサ氏など王政復古派、バグパイプを吹いて「スコットランド行進曲」を高らかに演奏するインスティツート・プリニオ・コレア・デ・オリヴェイラというカトリック保守派団体、軍クーデター支持派までが入り乱れて、大統領罷免支持を中心テーマとするデモを行った。