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ZV発見に医療規範変更=保健省が妊娠検査器具配布=小頭症予防に対処呼びかけ

 ジカウィルス(ZV)と小頭症の増加を前にブラジルの医療政策の転換が迫られている。医師達はZV感染が疑われる患者を発見したら、正式な検査結果が出る前に各自治体の保健医療機関に伝える事が出来ると15日付エスタード紙が報じた。
 また小頭症増加に関しても保健省は15日、同症に関する新しい医療規範を発表し、妊娠を初期段階で判定できるテスト器材1千万人分を配布する事を予定している。
 保健省の試算では今年、少なくとも50万人がZVに感染している。小頭症の疑われる症例は1761件あり、19人の新生児の死亡例とZVとの関係も調査中だ。
 保健省が現時点で把握しているZV患者数は正式な検査で確認された数だけのため、同省は近日中に発生件数を正確に割り出すための方針を明らかにする予定だ。
 問題は検査を実施する際の難しさだ。ZV感染後に出来る血中の抗体の有無を判定するキットがないため、現在はウイルスそのものを見つけるタイプの検査によって感染を判定している。この検査は高く、時間や手間がかかる上、症状が出ている間に採取した血液でしか判定できないため、今判明しているZVの症例数は実際より少ないと思われる。
 北東部では特に、デング熱と診断されたケースの多くはZVなのではないかという疑いも持たれており、連邦政府は各州の研究所、少なくとも45カ所にZV感染の有無を判定する権限を付与する意向だ。
 ZVは今年の年頭にブラジルに上陸し、その後14州に拡大。北東部では小頭症やギラン・バレー症候群の流行を引き起こした。デング熱同様にネッタイシマカを媒介として感染するZVは当初、それほど危険だと思われていなかったが、実際は大きく違った。
 保健省は各州、各自治体に簡易妊娠テスト器具1千万個を購入するのに充分な資金を配分する。この目的は、妊娠が疑われる段階からZVへの対応を行えるようにする事だ。これは小頭症対応規定の一部でもあり、簡易妊娠検査は全ての女性が受けられる。
 保健省保健啓発局長のアルベルト・ベルトラメ氏は、12週以降に受診し始める妊婦が半数いる実態を示しつつ、「妊娠の有無を早期に確認し、ZV感染のリスクを減らす対策を採ることが重要だ」とし、早めの対策を採ることを呼びかけた。

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