下院倫理委員会が15日、エドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)の議員権剥奪をめぐる審議継続を決めたと同日付伯字紙サイトが報じている。
ラヴァ・ジャット作戦への関与や偽証を問題視されている同議長は、手を尽くして委員会の審議を延期させた上、同委員会が「審議継続」に傾いた2日にはジウマ大統領の罷免請求受理するなどの報復行為にも出た。
9日には、最高裁の反対に反し、同議長支持派のヴァルジール・マラニョン副議長(進歩党・PP)が報告官を強引に交代させる暴挙も起き、ジョゼ・カルロス・アラウージョ委員長(社会民主党・PSD)らがクーニャ氏側の行為に不快感を露にした。
朝8時前にラヴァ・ジャット作戦でクーニャ議長宅の家宅捜索との一報も入った15日は、ファウスト・ピナト下議(ブラジル共和党・PRB)の後任のマルコス・ロジェリオ報告官(民主労働党・PDT)提出の「審議継続」の意見書が、11対9で承認された。賛成票は与党、野党双方から投じられたが、反対票を投じたのはPMDBとPP、反ジウマ色の強い連帯(SD)、クーニャ氏と同じ福音派の目立つキリスト教社会党(PSC)や共和党(PR)などだった。