サンパウロ州財務局は15日、12月のサンパウロ州ノッタ・フィスカル(NFP)の抽選結果を公表したと15日付G1サイトが報じた。今回の抽選対象者は、8月に買い物などを行い、納税者番号(CPF)か全国法人登録番号(CNPJ)を申告した人達だ。1等の賞金は100万レアルで、それ以外にも、30万レ、20万レ、10万レ、5万レ、4万レ、3万レ、2万レが当たる。
サンパウロ州内の加盟店で買い物をする際、CPFかCNPJを申告してNFPに参加すると、商品流通サービス税(ICMS)の徴税などが円滑化される。8月はこのシステムに926万47773人の消費者が参加し、1億4377万4813口の抽選券が発行された。
7月にサンパウロ州政府は、NFPの抽選を6カ月延期する事を決定した。今年10月に行われる予定だった抽選は、来年4月に延期される。州政府によると、この措置は、景気減速期の中、税負担を上げることなく、市民へのサービスや、優先分野のための資金を保持する目的で採択された。
サンパウロ州政府はまた、ICMSの中から賞金に回す金額を、3割から2割にカットした。これは、保健衛生や教育、市役所へのICMS支給額を増やすためだが、その一方で当選口数と当選金額の増大を発表し、一等50万レアルの抽選が毎月行われることとなった。
新規則は、7月から発行されたNFPから有効になる。平常月の1等の賞金は50万レだが、クリスマスの特別抽選では100万レが当たる。
消費者が買い物をしてから抽選のための電子チケットが出るまでに4カ月かかるため、新システムは11月から発効となる。旧来の祝日の特別懸賞は廃止された。