「メンサロン・ミネイロ」と呼ばれ注目されていた、1998年のミナス・ジェライス州知事選挙に絡む汚職事件の裁判で、エドゥアルド・アゼレード元ミナス・ジェライス州知事(民社会党・PSDB)が16日、同州地裁から20年10カ月の実刑と罰金を言い渡された。17日付伯字紙が報じている。
1994年にミナス・ジェライス州知事となったアゼレード氏は、98年の選挙で広告会社「SMP&B」から賄賂を受け取った疑惑を持たれていた。SMP&Bは、メンサロン事件で資金流通の主犯として実刑判決を受けたマルコス・ヴァレーリオ氏の会社だ。
同社はスポーツ・イベントを開催するダミー会社をつくり、農業銀行やMG州衛生公社(Copasa)、MG州鉱山公社(Comig)、MG州立銀行(Bemge)をスポンサーとする広告事業契約を結び、公金を受け取っていた。
アゼレード氏の罪状は公金横領と資金洗浄によるものだが、同氏は17日に早速上告の構えを見せた。98年の選挙に敗れたアゼレード氏は2010年の選挙で当選し、11年に下院議員となったが、検察庁から起訴されたため、14年2月に辞任していた。
これは議員特権が適用され、最高裁での裁判だけしか受けられないのを嫌った同氏が、上告回数を稼ぐために地裁での裁判を選んだためではないかと言われていた。
メンサロン・ミネイロでは、当時MG州上議だったクレシオ・アンドラーデ氏や、現同州財務局長のジョゼ・アフォンソ・ビカーリョ氏、前述のヴァレーリオ氏ら8名の裁判も待機中だ。