農協婦人部連合会(ADESC、西村千世子会長)が年末の会議、忘年会を兼ねて「第1回手巻き寿司コンクール」を開催した。8支部が各地の特産物の野菜等を活かした独自のネタを3つずつ用意して味を競い、ピラール・ド・スル支部が見事に審査員、部員互選共に優勝を飾った。
ヴァルゼン・グランデ・パウリスタ支部はアルカショフラや紫蘇の実をふんだんに使ってさっぱりと仕上げ、カッポン・ボニートはサルジンニャを潰してマヨネーズと混ぜて洋風に、レジストロは名物マンジューバの酢漬け、カウカイア・ド・アウトは大根と干しブドウの甘辛煮をはさんで意外性のある芳醇さを演出、グランデ・パウリスタGⅡは庶民に愛されるモルタデーラ巻き。
ピラール・ド・スルはアボブリーニャ・メニーナとアゼイトーナが強いアクセントを作って魚なしで見事な寿司ネタを作った。加えて、ジャカレイではタケノコの水煮をキムチ合えとワサビ合えにしてはさみ、グランデ・サンパウロGⅠはシイタケで勝負した。
講評では、CKCの大森麗裕さんは「凝り過ぎの作品も。結局はシンプルな味が一番おいしかった印象」、細川多美子さんは「もっと冒険しても良かった」などの声が寄せられた。
7人の審査員が採点した結果が小川彰夫委員長から発表され、1位はピラール、2位は同点でカウカイア、3位はヴァルゼン・グランデとジャカレイとなった。なお部員同士の互選では1位ピラール、2位ヴァルゼン・グランデ、3位カウカイア、ジャカレイと似通って結果となった。
最後に残った酢飯や食材を使って「絆寿司」に挑戦した。海苔35枚分の長さの太巻きで、息を合わせて一気に巻く必要があり、全員の団結が試される。
「せーの!」の掛け声で、グルリと寿司が見事にまかれた。上芝原初美元会長は「来年もこの調子で心を合わせて頑張りましょう」と檄を飛ばした。
ジャカレイの三好信子さんも「タケノコの手巻きは自宅でいつもやっている。それが皆に認められた」、カッポン・ボニートの堀米エミリアさんも「生まれて初めてこんなにいろんな手巻きを食べた」と喜んだ。須原マリナさんは「みんなで一丸になってやれてよかった」と締めくくった。
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