サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)は8日昼、日伯友好病院などで使用される枕カバー、シーツなどを無償で縫製しているボランティアとの謝恩忘年会を、本部5階の神内ホールで行なった。
援協役員、友好病院からも医師ほか多数の職員が参加し、援協を陰で支える20人のボランティアに対して、感謝を込めて開催された。
1987年にスタートしたこのボランティア活動。現在はリベルダーデ広場近くに部屋を借りて、毎週火曜日の午前7時から午後4時まで作業している。朝早くから始業するのはサンパウロ州モジ・ダス・クルーゼスやコチア、オザスコから来る人もおり、通勤ラッシュを避けるためだ。
今年はメンバーが4人増えたこともあり、製作がはかどったという。去年は5621点だったが、今年一年の製作点数は6885点と、約1200点増加している。
菊地会長は「今年も援協、日伯友好病院ともに、皆様のおかげで前に進むことができた。来年も皆様に素晴らしい幸せが来るように祈念申し上げます」と挨拶した。
続いて日伯友好病院のドグラス・アラシロ技師長は、「ボランティアの方々の純粋なサポートがあることで、病院をより良くしていこうという気持ちが一層強くなります」と感謝を述べた。
ボランティア代表で挨拶した八木静代さん(78、兵庫)は、「今年嬉しかったことは、病院に連れて行ってもらい、自分たちが作ったものが使われている様子を見せてもらったことです」と、穏やかな口調で話した。
その後は乾杯と昼食会で賑やかに過ごし、毎年恒例のPIPA(援協運営の自閉症児療育学級)で作られた紅白の餅が配られ、解散となった。
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