21日午後、サンパウロ市ルス区のポルトガル語博物館で火災が起き、午後6時現在も沿うか作業が続いている。
サンパウロ市の歴史的な建造物の一つであるルス駅のプラットホームの上に設けられた3階建ての博物館は2006年3月21日に開設された。同博物館では、ポルトガル語に関する様々な展示やアトラクションが常設または期間限定で行われており、開設後最初の3年間だけで160万人が来館。ルス駅と共にサンパウロ市の国際的に知られる観光スポットの一つとなっている。
21日は休館日で、職員らも警報を聞いて急いで退去したため、負傷者などは出ていない様だ。
消防によると、木造部分が多く、プラスチック、ゴムといった素材も多用されているため、火の周りが非常に速く、最上階は全焼、その下の階にも火が回っている。燃え盛る炎や黒煙は一時、最上階の塔の高さを越えるほどになり、離れた所からも観測された。
この火災によりルス駅は閉鎖され、CPTM7号線はバラ・フンダ~ルス間、11号線はブラス~ルス間での運行が停止されている。運行再開のめどは立っていないが、地下鉄は通常通り運行しているが、地下鉄4号線のルス駅は乗降できないので、CPTMの7号線と11号線、地下鉄4号線の利用者は地下鉄3号線でバラ・フンダ、ブラス、レプブリカの各駅まで行き、接続を図る必要がある。
火災は午後5時過ぎに鎮火したかに見えたが、午後5時半過ぎに再び火の手が強まったため、午後6時前までに派遣された消防車両は総計37台に増えた。(21日付G1サイト、アジェンシア・ブラジルなどより)