ダッタフォーリャが下院議員を対象に行った調査によると、ジウマ大統領(労働者党・PT)の罷免審議の開始を希望している議員は42%で、反対している議員の31%を上回ったが、この数ではまだ罷免基準には満たない。一方、エドゥアルド・クーニャ議長(民主運動党・PMDB)の議席剥奪については、6割が望んでいると答えた。21日付フォーリャ紙が報じている。
今回の調査は12月7日から18日に行われたもので、ジウマ大統領の罷免審議開始を希望している下議は42%だった。これは10月に行われた調査の際の39%をやや上回った。一方、罷免審議開始に反対している下議は31%で、10月時よりも微減した。
実際に罷免審議が始まれば、罷免が成立するには、下院での投票が全体の3分の2の66・8%を超えねばならず、まだ大きくかけ離れている。一方、3分の1である33・2%が反対すれば罷免は成立しないため、罷免を拒否するには現状の浮動票のうちの2%ポイント強を獲得すればよいことになる。
一方、クーニャ議長に関する質問は、「議長を辞任すべき」は62%、「投票となれば解任に賛成する」が60%と、同議長の議会内での立場はより苦しくなっている。10月下旬の同調査時には前者が45%、後者が35%だった。
クーニャ氏のスイスの秘密口座は前回調査の時点でも既に発覚していたが、11月に入り、口座への入金が「故フェルナンド・ジアス下議の生前の借金の返済だ」というアリバイが覆され、「私の会社の口座であって、私のものではない」と弁明したあたりから、求心力が急落していた。
クーニャ氏の議席剥奪をとりわけ強く望んでいるのはPTで、86%と強く、ジウマ大統領罷免を求めている野党側でさえ75%以上が同氏の辞任を求めている。
20日付フォーリャ紙が報じた、18年の大統領選に関する調査(一般市民対象)では、アエシオ・ネーヴェス氏(民主社会党・PSDB)が26%で、復活を狙うルーラ氏(PT)の20%を上回った。マリーナ・シウヴァ氏(Rede)は19%でルーラ氏とほぼ同位置につけている。この状況は10月の調査時とほぼ同じだった。
今回の調査はシジ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)、ジャイール・ボルソナロ氏(進歩党・PP)も加えて行われたが共に4番手と5番手だった。エドゥアルド・パエス氏やミシェル・テメル氏を想定したPMDB候補は2%程度の支持率しかなく、ルシアナ・ジェンロ氏(社会主義自由党・PSOL)よりも低い7番手だった。
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