在クリチバ日本国総領事館(池田敏雄総領事)は8日午後、同総領事公邸で『平成27年度外務大臣表彰』の表彰伝達式を行なった。受賞したのは鈴木エドアルドさん(マリンガ日本公園会長)、原ルイさん(クリチバ日伯文化援護協会会長)、大城義明さん(パラナ日伯商工会議所会頭)の3人。
鈴木さんはマリンガ文協の副会長、会長を歴任。マリンガ日本公園会長としても活躍し、今年は秋篠宮同妃両殿下の接遇に尽力した。また日本人牧師により1960年に設立されたサンフランシスコ・シャヴィエル文化社会センターにおいて、日系移住者への教育や高齢者支援に貢献したことが評価された。
94年にクリチバ日伯文化援護協会の初代会長となった原さんは、クリチバ市の恒例行事「移民祭り」や「春祭り」など日系文化事業を開催してきた。97年には「ブラジル出稼ぎ協会」を設立し、日本への出稼ぎ者や帰国者支援に尽力。またクリチバ市議、パラナ州議、パラナ州都市開発局クリチバ大都市圏調整局長など要職を歴任し、日本とパラナとの相互理解及び友好親善の促進に貢献した。
大城さんは97年から10年間にわたり、パラナ伯日商工会議所の公共関係部長として、日系企業と州政府、市役所等との交渉を支援。また08年に同商工会議所の会頭に就任以来、同州への進出・投資を検討する日本企業に対して、情報提供、関係者の紹介等、パラナ州と日本企業の橋渡しをしてきた。パラナ州日伯経済使節団をとりまとめ、毎年訪日して積極的にパラナ州の魅力を伝え、同州と日本との経済交流の促進と活性化に寄与した。
池田総領事は3人の功績を称え、「今年は日伯外交120周年記念、パラナの日本人入植100周年、兵庫パラナ友好提携45周年という3つの周年祝賀の年。記念すべき年の表彰に、心よりお祝い申し上げます」と祝辞を述べた。
その後、パ州外交120周年記念事業実行委員会の山脇ジョルジ委員長の音頭で乾杯し、参加者全員で受賞を祝った。