サンパウロで生活している人なら、大晦日の朝と言えばすぐに「これ」と思い浮かべるものがある。それがサンシルヴェストレだ。
この、サンシルヴェストレは、サンパウロ市で代々、大晦日に行われている恒例の15キロのミニ・マラソンで、今年で91回目を迎える歴史的な由緒もある行事だ。昨年も総勢、約3万人の参加でにぎわっている。
これは一般的には市民参加が前提のもので、市内の健康自慢たちが多く集い、フレッシュに汗をかいて年を越す、というならわしだが、国際的な知名度も高く、ここ10数年は、マラソン王国のアフリカからの参加が後を絶たず、こと、「競争」ということに関して言えば、上位を独占する状況が続いている。
また、ブラジルの長距離走界の有力選手も多く出場する。昨年、男子、女子でいずれも国内選手最高となったジョバニ・ドス・サントスとジョジアネ・カルドーゾは今年も参加するが、いずれもパン・アメリカン大会やサンパウロ国際ハーフ・マラソンなど、国内や南米の大会で実績を残している。
今年はさらに11年のパン・アメリカン大会の男子マラソン金メダリストのソロネイ・ダ・シウヴァや、ミナス・ジェライス州で開催のパンプーリャ国際女子ハーフ・マラソンで昨年4位、今年5位に輝いたスエリ・ペレイラなどが参加する。
サンシルヴェストレは今年も午前8時(車椅子の参加者、A/B組女子は8時40分、それ以外は9時)にパウリスタ大通りからスタートし、パカエンブー・スタジアムやレプブリカ広場、御茶ノ水橋など、サンパウロのセントロ(中央部)の名所を走りぬけ、同大通りに戻るまでの15キロを走る。(サンシルヴェストレ公式サイトより)
http://www.saosilvestre.com.br/