ブラジルの街には、あちこちで朝市があります。
ブラジルに住んでいた頃、お買い物が終わって帰るときに、必ず立ち寄るところがありました。
それは市場の端にある「パステス屋」さんです。
実はパステスは、1940年頃にサントスの街で日本人によって作られたそうです。
そしてサンパウロに広まり、1950年頃にリオデジャネイロ、1960年頃に他の州にも広まっていったそうです。
だから朝市に行くと、OLHA AI OS PASTEIS JAPONES、(日本のパステスいかがですか?)と言って売っているのですね~。
10センチ四方の正方形くらい大きいもので、それはそれは食べ応えがあるのですが、大きく膨らんでいて、ひとかじりすると、中から湯気が顔一杯に当たるのが面白かったです。
チーズ味は、ひとかじりするとチーズが伸びて、祖父がブラジルに来て食べた時には、『なんだいこりゃ。面白い食べ物だな』と感心していた事を思い出します。
そうそう、「パステラリア」では、甘いサトウキビのジュースもよく一緒に飲んでいましたね。
パステス (Pastéis)
材料
挽肉 300グラム
玉ねぎ小 みじん切り
パセリ みじん切り 大さじ1杯
シナモン 少々
ニンニク1カケ みじん切り
コンソメ 少々
作り方
- ニンニクを炒めて、玉ねぎを炒める。
- 次に挽肉を入れて、塩胡椒、シナモン、コンソメを入れて最後にパセリを炒める。
- それをパステスの皮に包んで油で揚げる。パステスの皮がないときには餃子の皮に包んで揚げる。
- 皮の中身は溶けるチーズを入れて熱いうちにいただくのも美味しいです。
[su_heading size=”16″ margin=”10″]小野リサ | Lisa Ono[/su_heading]
ブラジル・サンパウロ生まれ。
10歳までの幼少時代をブラジルで過ごし、15歳からギターを弾きながら歌い始める。
1989年CDデビュー。ナチュラルな歌声、リズミカルなギター、チャーミングな笑顔で瞬く間にボサノヴァを日本中に広める。
アントニオ・カルロス・ジョビンや、ジャズ・サンバの巨匠、ジョアン・ドナードら著名なアーティストとの共演や、ニューヨーク・ブラジル・アジアなどでの海外公演も行っている。
1999年に発表したALBUM『DREAM/ドリーム』が、20万枚を超えるHitを記録。
以降、日本におけるボサノヴァの第一人者として、その地位を不動のものとしている。