1945年7月も終わりに近い朝、私は母と裏庭にコンロを出して非常食用の大豆か米を炒っていた。その時、裏の木戸が開いて誰かが入って来た。振り返ると兄だった。兄は中学4年の時、海軍甲種予科練習生として入隊。筆まめな人で、各地に転勤になるたび葉書をくれた。 つい1週間前、中国の青島航空隊から元気な便りが届いたばかりの兄が突然現われ、 ...
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衣服と朝のひと時=イビウーナ 瀬尾正弘
私の起床は毎朝5時である。床から出ると先ず窓を開け、今日の天気はどうか空一面を見て雲の様子など眺める。まだ少し暗いが…。冬場は外温が何度あるか確認して、作業着の上、下着など決めて着服する。天候に異変がなければ毎日ほぼ同じ様な衣服だ。 しかし冬場は毎日の温度差が大きく、ズボン以外は一定ではない。ことに私の住むイビウーナ地方は、冬 ...
続きを読む »最終回 コシーニャ (Coxinha)
COXINHAは、ブラジルスナックでとてもポピュラーな一品です。 お買い物の後、こばらを空かせた時に、冷えたマテ茶と一緒にいただくのが楽しみでした。 仕事の合間に、サラリーマン達も街のバールでサッカー中継を見ながらコシーニャを食べていました。 コシーニャは、サンパウロ州の Grande São Paulo で作られたそう ...
続きを読む »35歳でセレソン電撃復帰=絶好調のベテラン、リカルド・オリヴェイラ
サッカーの代表チーム(セレソン)のドゥンガ監督は24日、10月5日からはじまるワールドカップ南米予選のセレソンに関し、負傷したフォワードのロベルト・フィルミーノ(リバプール)に代わり、今年35歳のベテラン・フォワード、リカルド・オリヴェイラ(サントス)を召集すると発表した。 この報は「35歳のベテランを招集」との見出しで、日本 ...
続きを読む »国外旅行客を直撃!=ドル高で必死の節約旅行
ここ数カ月のドルの高騰に、国外旅行を躊躇するブラジル人は増えている。8月に観光省の行った調査によると、今後半年以内に旅行に行きたいと考えている人の78%はブラジル国内を行き先に選ぶだろうとしている。しかし、国外旅行の予定を既にいれており、支払いも済ませている人にとっては処置なしだ。旅費は確実に高くつく。 2年前、ファビオ・ジア ...
続きを読む »ブラジリア=春到来にあわせて花の苗=利用者に予期せぬプレゼント
暦の上で春が始まった23日、ブラジリアのバスターミナル、「プラノ・ピロット」で、さわやかな笑顔と共に花の苗が配られた。 「ブラジリア・リンパ(清潔なブラジリア)―貴方の態度が違いを生む」と名づけられたキャンペーンは、ブラジリアの市街地清掃サービス社(SLU)による初の試みで、同社の女性清掃員20人が、春の到来を喜び、朝9時から ...
続きを読む »ジウマ=閣僚改造は次週持ち越し=PMDBを納得させられず=下院とテメルの両肩持ち=PTからも不満が続出
ジウマ大統領(労働者党・PT)は、閣僚改革に伴う民主運動党(PMDB)の大臣職を決めることができず、またPT内部の反感も買った状態で公務のため米国へと飛び立ち、新閣僚の結論を来週に持ち越すこととなった。25日付伯字紙が報じている。 ジウマ大統領が、10省庁削減の中、PMDB党員の閣僚数を5人にしたい意向があることは昨日付本紙で ...
続きを読む »8・13事件解明進まず=唯一の逮捕者の証拠不十分=通話記録も関与裏付けず
サンパウロ市や大サンパウロ市圏では今年、警官や市警備隊員の関与が疑われる市民虐殺事件が少なくとも7件起きており、自分達で犯罪者に鉄槌を下したり、個人的な恨みを晴らしたりする例も含まれている可能性がある。 最大の事件は8月13日夜、大サンパウロ市圏のオザスコ、バルエリ両市で襲撃事件が連続発生し、19人が犠牲になった虐殺事件だ。1 ...
続きを読む »グアラピランガ=藍藻が送水計画止める?=Aチエテへの取水は大丈夫か
水危機が叫ばれて久しいサンパウロ州で、給水制限回避策の一つとして来週から実施予定のビリングス湖(リオ・グランデ水系、RG)の水をアウト・チエテ水系(AT)に送る案が中止となる可能性ありと25日付エスタード紙が報じた。 RGは25日現在の貯水率が85・6%で、大サンパウロ市圏近辺の6水系中、最も潤沢な水系だ。アウキミンサンパウロ ...
続きを読む »ビル・ゲイツがPB提訴=PB株で慈善団体資金運用
25日、ロイター通信社が、米国に本部を置くビル&メリンダ・ゲイツ財団(B&M・G)が、ペトロブラス社(PB)に対し、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)で明らかにされつつある同社の汚職事件の影響により、株式市場で失った金額の補償を求めて訴訟手続きに入ったと伝えた。 米国ニューヨーク(NY)マンハッタンの連邦裁判所に24日夜、提出された ...
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