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2015の記事一覧

死線を越えて―悲劇のカッペン移民=知花真勲=(4)

原始林の切り倒しの様子

 ちょうど種蒔時期で寄せ焼きにいそしみ、初めての主食・米の種蒔で賑わい始めた。その意気込みは大きく期待に応えるかのように稲の発芽は思いのほか早やかった。 ところが、稲はなかなか伸びず、生育がおもわしくない。一方、トウモロコシを種蒔してもこれまた同じで、発芽して20糎ほどのびると、そのまま生育せず紫色に変わり、枯れて行くありさまで ...

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第45回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ⑤

 会社設立後、業種・業態によって、ブラジルでは次にやらなければならないことが全く違ってくる。商品によっては、ブラジルで販売するための認証を政府機関から取得しなければならない。そこでまた、前回記した会社設立時と同じ役所の真実に再会する。  認証取得後の販売段階では、本当に高い税金と格闘しなければならない。このように、ブラジルには悪 ...

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ペルーのナカダさん

 ちょうど10年前の2005年に起きた「広島小一女児殺害事件」を覚えている読者の方も多いだろう。いわゆる「あいりちゃん事件」で、広島市内のブラジル人集住地区で起こった。「ヤギ」という日本名を持っていたが非日系ペルー人で、本名を偽って就労ビザを取得し、前年に入国していた。自国で3件以上の未成年者へ婦女暴行事件を起こし、指名手配中。 ...

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ニッケイ歌壇 (497)=上妻博彦 選

サンパウロで開催される県人会連合会主催の日本祭では、各県人会が郷土食を販売するコーナーが大人気。日本人、日系人だけでなく非日系人も競うように求め、ブース前には行列ができる。

サンパウロ  武地 志津

郷里より届きたる本「伊勢神宮」開けば爽快の気われを包みぬ
参道の砂利踏む音のさくさくと正に聞こゆるごとき写真に
幼時より思い出深い五十鈴川朝もやけぶる静寂の中
シンビジウムの鉢携えて来し友が娘(こ)の佛前に香薫き呉るる
同じ頃娘(こ)を失ないし友とわれ折々にして遺影に語る

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ニッケイ俳壇 (856)=星野瞳 選

故・西谷博(南風)氏

【この九月四日世を去った西谷南風遺句集より】

仔馬追ふ母馬の眼の人に似る
時雨るるやキリストの本売ル人に
百雷の轟く滝の夕燕
吹き荒れて谷に落ちたる野分かな
火焔樹の下に人待つ恋乙女
鍬百姓四十年や豆の花 ...

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日伯つなぐ我らの歴史=夢と希望抱いて海越え=コチア青年連絡協議会 会長 前田 進

前田進会長

 コチア青年移住第一陣109名が、大きな夢と希望に燃えて養国ブラジルの大地に一歩を記して60年の歳月が流れた。ここで我々、コチア青年の生い立ちを振り返って見たい。 コチア産業組合は戦後の労働力不足による組合員農家の生産力減退を防ぐことと、既にサンパウロ市周辺の農業は、略奪原始農業から集約的農法に転換を余儀なくされており、技術的に ...

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連邦議会で記念式典開催=サンパウロ州から飛行機で90人=「夢の様、感無量」と感激

式典後に連邦議会内で記念撮影

 9月20日のコチア青年60周年式典に先駆けて、首都ブラジリアの連邦議会で8月28日午後、コチア青年のブラジル社会への貢献を讃える慶祝式典が行わ れた。サンパウロ州各地のコチア青年連絡協議会(前田進会長)から約90人が飛行機で駆けつけ、首都在住者ら約20人も出席して祝った。コチア青年子弟の飯星ワル テル連邦下議が提案し、大人数の ...

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子弟から連邦議員まで誕生=首都式典参加者に歴史聞く=20日は日本から来賓も

高橋一水さん

 コチア青年移住60周年記念式典(広瀬哲洋記念祭大会委員長)が20日午前10時から、国士舘スポーツセンターで盛大に行われる。慰霊碑移転除幕、先亡者追悼法要から始まり、式典には梅田邦夫大使を始め、はるばる日本からは日本国農林水産大臣代理の仙台光仁大臣官房国際部参事官、全国農業協同組合中央会会長代理の一箭拓朗役員室室長、オイスカ・イ ...

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「ロック・イン・リオ」18日から開催=「同じ出演者の繰り返し」の声あるも

「ロック・イン・リオ」常連出演バンドのメタリカ(AF Rodrigues|Riotur)

 18日より、世界的に有名なロック・フェスティバル「ロック・イン・リオ」が2年ぶり(通算6度目)に開催される。今年は開催30周年を迎える記念すべき年でもある。 そうしたこともあり、毎度の事ながら今回も話題性は強い。開催7日間のチケットは発売4日で全て売り切れ。地元リオの大手TV局、グローボのニュース・サイト「G1」でも、開催1週 ...

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南大河で牛乳の水増し=13年以来9度目の摘発

 リオ・グランデ・ド・ルス州検察局が17日、2013年に始まった牛乳の水増し防止策の「レイテ・コンペンサード作戦」で、9度目となる摘発を行った。 農務省や州財務局、軍兵士の支援も得て行われた作戦の標的の一つは、エスメラウダ市の牛乳運送業者のマルシオ・ファシネロ社だ。同社は組織的な不正の片棒を担ぎ、飲用に適さない商品を流通させてい ...

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