句集『蜂鳥』第24巻第325号が刊行された。 「蜂鳥集」より3句、「雨季明けやパンタナールの崩れ道」(酒井祥造)「秋の駅ふり向けばまだ手を振りて」(金子一路)「タピオカを初めて食べし冬の宵」(中馬和子)、旅吟「佞武多祭」(平間浩二)、「風見鶏」(橋鏡子)、エッセイ「坂の下の白イッペー」(大槻京子)ほか。
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大耳小耳
日本ジャーナリスト教育センター主催の「ジャーナリスト・キャンプ」が6月に静岡県浜松市で開催された。参加者が「家族」をテーマに現地で取材した内容を記事にするという催しだ。浜松市は自動車産業を中心とした工場が数多く存在し、日系就労者の大集住地として知られている。サイトに公表されている作品(記事)を見ると、やはり彼らに焦点を当てた題 ...
続きを読む »沖縄空手の演舞会、16日=8流派集う異例の催し
沖縄県人会(島袋栄喜会長)が主催で『第1回沖縄空手古武道演舞会』を16日午後2時から、同県人会館(Rua Tomas de Lima, no 72, Liberdade)で開催する。 サンパウロ市やスザノ、サントスなどから8つの道場が一堂に会し、形や棒、トンファーを使った演舞を解説付きで披露する。 剛柔流・與那嶺育孝藩士、少林 ...
続きを読む »『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(20)
8歳で農作業 少年は、日本では小学校に通っていたが、ブーグレでは、学校には殆ど行かず、カフェザールで働いた。もっとも当時、移民の子はたとえ8歳でも、そういうケースが多かった。 ファゼンダでは日本、ロシア、イタリア、ポーランドからの移民数百家族が就労していた。労働は厳しかった。夜明け前に鐘の音が響く。起床の合図である。眠い眼をこ ...
続きを読む »汎スザノ文協文化祭り=本販売、進出企業PRも
汎スザノ文化体育農事協会(山本善左門会長)が『第6回文化祭り』と『第9回書籍市場』を8月15(正午~)、16(午前11時~)の両日、同会館(Rua Dibe Tanus, 535, Chacara Reunidas Guaio, Suzano)で開催する。入場無料。 まもなく創立10年を迎えるスザノ日伯学園の生徒や同会婦人部に ...
続きを読む »呉屋文協会長の前途祝す=沖縄県人会で就任祝賀会
4月末から文協会長を務める沖縄県出身・呉屋春美さんの「就任祝賀夕食会」が7月28日、沖縄県人会館で行われた。 県人会員の働きかけにより実現した。同会の山城勇名誉会長、島袋栄喜会長、木多喜八郎・前文協会長、大城ヨキオ・アリアンサ理事長など日系団体関係者を中心に約250人が参加した。 文協創立60年にして初めて誕生した女性会長に、 ...
続きを読む »宿世(すくせ)の縁=松井太郎=(17)
千恵は夫の手をとって、自分の腹にあてがった。そこでは一つの命が育とうという意思で、母の胎内でおどっていた。太一はつい感傷的になって泣けてきた。泣けてしかたがなかった。これで夫婦の仲はおさまったようであったが。千恵は一生この傷痕を石のように胸のなかに持ちつづけたようで、夜の床でももう前のような身をなげだしてくるような情熱はみせな ...
続きを読む »代用食材で和食普及を
先月の日本祭りでは日本農水省の和食セミナーが毎回満席の好評だった。個人的にはぜひ、さらに踏み込んだ普及を図ってほしい。 日本には代用品で和食を世界に広める人物がいる。京都の老舗料亭「菊乃井」の村田吉弘主人だ。鰹節や昆布のない欧米で鶏ミンチ、乾燥トマトやキノコで和風だしを再現する。 要は「グルタミン酸など、同じ旨味成分を持つ食材 ...
続きを読む »男性女性、どちらが優位?
「うちの旦那と付き合ってくれない?」―そんな奇想天外なオファーを、非日系の知り合いから頂いたことがある。コラム子は既婚なので丁重にお断りしたが、「『妾になれ』とは失礼な」と内心憤慨しつつ、強烈なカルチャーショックを受けた▼その男性と筆者は友人で、彼女とは面識がある程度。彼らは夫婦関係を保ちつつも不倫は自由であり、嫉妬心とは縁が ...
続きを読む »ニッケイ歌壇 (494)=上妻博彦 選
サンパウロ 相部 聖花 過去は今過去になりたり未来世は未だ来たらず今を生きるのみ夫の沸かすコーヒーの香の二階まで立ちのぼり来て今日が始まるやわらかき冬日を浴びてくれないのつつじ咲きつぎ庭は明かるむ三か月咲き通したるシンビジウム色おとろえず鉢の縁に立つ今期三度開花を仰ぐイッペーも天候異変に迷いいるらし 「 ...
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