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2015の記事一覧

大耳小耳

 今年から新装、読み応えたっぷりの『ブラジル特報』7月号(日本ブラジル中央協会)。そのリオ特集では、同地で自殺したユダヤ系オーストリア人の高名な小説家シュテファン・ツバイクの言葉《世界中でリオより美しい都市は他にないし、リオほど探求しにくい、わかりにくい都市もほとんどない》との言葉を冒頭に紹介し、深みのあるリオ論を展開している。 ...

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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(11)

英国資本、参入 1923年末、時の大統領に招かれた英国の経済使節団が、この国を訪れた。メンバーの中にロード・ロバト(LORD LOVAT)卿がいた。男爵であり、51歳だった。卿は英国の一流会社スーダン・プランテーションズのオーナーの一人であった。 同社はアフリカのスーダンで棉を栽培、英国へ輸入、紡績業界に供給していた。その紡績業 ...

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第36回 不景気のブラジルで生き残る外食ビジネスとは?

レストランバー「HOOTERS」

 私が日本に帰国している間に、コンサルタント会社のサンパウロ事務所が入っているビル(パウリスタ大通りに面したビルのすぐ裏手で領事館の近く)の隣の店舗の改装が終わり、新しい店が出来たと聞いて楽しみに帰ってきた。 景気が落ち込み、飲食店の売上も軒並み10?30%落ち込んでいる時に、店を畳むのか、思い切って改装をして勝負に出るのか注目 ...

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宿世(すくせ)の縁=松井太郎=(6)

 千恵は家に戻ってはこず、病院より墓地に運ばれ、遺体安置場で弔問客に会い、永の訣別をすることになった。 太一はどういうものか、父母をはじめ弟妹たちとも縁はうすい。長男なのに家を出たゆえだろう。おなじサンパウロ市内にいても便りもなく、時に妨ねてきても四、五年の間はおいている。まして他州にいる者とは嘘のようだが二十年も会っていない。 ...

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危険と隣りあわせ

 ブラジルに10年以上住んでいて危険な目に遭ったことがない。本紙への研修生は洗礼のように来伯早々、強盗に遭う。何度も襲われるパターンもある。危ない雰囲気を感じたことは幾度かあるのだが、なんとなくかわして難を逃れている▼知人とそんな話をしていて、「でも危ない目によく遭いかけているよね」と言われて、そういえば―と思い当たった。最近だ ...

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子供人気局に「待った!」=名物ちびっ子司会者が裁判で差し止め

 SBT局といえば、現在ブラジルの民放テレビで視聴率2位の人気局だが、その原動力となっている子供番組で思わぬ「待った」がかかった。 15日、同局の朝の子供視聴専門の帯番組「ボン・ジア・エ・シア」に、司会のマテウス・ウエタ君(11)とアナ・ジュリアちゃん(8)は出演しなかった。 番組ディレクターをつとめるシルヴィア・アブラヴァネル ...

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表彰式で軍隊式のポーズ=国旗に敬礼する選手続出

 ブラジル五輪委員会(COB)は、現在カナダで開催中のパンアメリカン大会で、軍所属の入賞選手が表彰台で敬礼のポーズを取っているのは、軍の規律と選手の愛国心の表れに過ぎないと擁護した。 柔道の場合、表彰台に上がった軍所属の選手ほぼ全員が敬礼をして衆目を集めたが、表彰台で敬礼した軍所属の選手は水泳、ボート、バドミントンなどでも見られ ...

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PMDB=テメルも反連邦政府的発言=LJ捜査に遺憾の意=次期大統領選は独自候補も=深まるばかりのPTとの溝

15日のPMDBのイベントの模様(Antônio Cruz/Agência Brasil)

 民主運動党(PMDB)のミシェル・テメル副大統領は、同党を代表してラヴァ・ジャット作戦(LJ)で生じた連邦政府への不信感を語り、さらに18年の大統領選では労働者党(PT)との連立を解消し、独自候補を擁立する意向も表明した。16日付伯字紙が報じている。 テメル副大統領をはじめ、エドゥアルド・クーニャ下院議長、レナン・カリェイロス ...

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ブラジル政府=1・5%の経済縮小見込む=格下げ回避に必死の動き=ムーディーズ調査団が来伯

トンビニ伯国中央銀行総裁(Wilson Dias/Agencia Brasil)

 ジウマ政権の経済政策チームが、信用格付け会社がブラジル国債の投資適格資格引き下げ回避に必死になっている。連邦政府内では格付け引き下げは必至との見方も出はじめる中、15日に3大信用格付け会社の一つであるムーディーズの調査団が来伯し、ジョアキン・レヴィ財相の補佐官、ならびにアレッシャンドレ・トンビニ中銀総裁の出迎えを受けた。 そん ...

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南伯3州の風水害拡大=3人死亡、緊急事態宣言も

地面が陥没し倒壊の危機に瀕する家屋(Divulgação/Defesa Civil do Paraná)

 【既報関連】寒冷前線の通過などで、南伯3州は12日以降、強い雨と風に見舞われ、3人が死亡、緊急事態を宣言する市も出たと16日付伯字紙やサイトが報じた。 パラナ州では16日も強い雨が残っており、同日朝、南西部を中心に51市3万3478人が被災と発表された。16日発表の被災者の数字は15日より増えている。同州では10日から雨が降り ...

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