ホーム | 2015 (ページ 244)

2015の記事一覧

先週から大統領や周辺の言動に妙な雰囲気が…

今も隠然たる影響力を誇るルーラ前大統領(Foto: Ricardo Stuckert/Instituto Lula)

 先週からルーラやジウマ大統領及び周辺の言動がちょっとおかしい。先週月曜日にルーラは異例の労働者党批判をし、自分の人気を移し替える形で大統領にしたジウマまで指弾した。不人気のPTとジウマを批判することで距離を置いているように見せ、ルーラは大統領選再出馬の準備を進めている―というのが評論家の見方だ▼加えてカンピーナス在住でジウマに ...

続きを読む »

ブラジルバブルは崩壊したか=経済立て直しの鍵は=再興に20余年かかる?

9日に新インフラ整備計画を発表したときの様子(Foto: Lula Marques)

 ルーラ政権時代(2003~10年)までの年平均5%の経済成長から一転、今やマイナス成長も目前で、年間インフレ率も8%を超え、さらにペトロブラスの大型汚職(ペトロロン)で政界腐敗も伝えられるなど、一時期の世界からの華々しい注目度から転げ落ちた感も否めないブラジル。「バブルがはじけた」という言い方がふさわしい状態だが、この後、この ...

続きを読む »

85/95と年金受給=一般国民には有利か不利か=主婦にも受ける資格あり?

新しい暫定令676に関する記者会見にて(左から)バルボーザ企画相、ガバス社会福祉相、レヴィ財相(Lula Marques/Agência PT)

 連邦政府が財政調整のために出した遺族年金の受給資格などを厳しくする暫定令(MP)664は、議会によって修正された後、17日に大統領裁可を受けたが、「年金を積み立ててきた期間」と「年齢」の和が女性で85、男性も95になれば満額受給を可能とするという修正部分、いわゆる「85/95案」には拒否権が行使された。 ジウマ大統領は「85/ ...

続きを読む »

ニッケイ俳壇 (845)=富重久子 選

『ジュニナ祭』は6月祭のこと。ポルトガルのキリスト教の祝日に起源を発し、ブラジルでは収穫祭や冬至などと併せて祝う祭り。男の子はヒゲを描き、破れた麦藁帽子にチェックのシャツ、女の子はそばかすメイクにドレスを着てクアドリーリャという踊りをおどる。この時期、学校の恒例行事にもなっている。

   サンパウロ         間部よし乃 冬帽子買って話が又弾み【どこか友達と旅をした時の事であろうか。賑やかにあれこれ帽子を選んでは被ってみて、皆それぞれの好みの帽子を買い満足して店を後にすると、またまた話が弾み愉しい旅が続いていく、というまことに女性らしい和やかな佳句。】 思ひ出の田舎へ旅を移住祭【六月十八日は移住祭でし ...

続きを読む »

世界の反対側の貴種流離譚=多羅間俊彦=「昭和の天孫降臨」と呼ばれた男

多羅間俊彦さん

 民俗学者の折口信夫は、芸能史や国文学を研究する中で、日本における物語文学の原形として「貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)」という概念をとなえた。本来なら王族や貴族などの血筋を持つ高い身分にあるものが、何らかの理由で捨てられたりして家を離れざるをえず、不幸な境遇や下界に置かれ、その中で旅や冒険をして正義や何らかの力を発揮するという ...

続きを読む »

「セナは日本人が好きだった」=英雄の没後21周年を偲ぶ=親交深かった徳吉義男さん

圧倒的な速さだけでなく、その甘いマスクでも人気の高かったアイルトン・セナ(By Instituto Ayrton Senna derivative work: Karpouzi [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons)

 ブラジルの国民的英雄F1パイロット、アイルトン・セナ(Ayrton Senna da Silva、1960―1994)は今も人気が高い。昨年3月に没後20周年を迎え、各メディアが大きく報道したが、日本移民にもセナと関係した人がいた。コチア青年の徳吉義男さん(79、鹿児島)=タツイ市在住=は、同市にあるセナ家農場の一部を借地して ...

続きを読む »

ブラジルは汚職で動いている?=ペトロロン摘発で経済悪化=LJ被告の言葉は確かか=生き残りをかける労働者党

アトランチコ・スル造船所で新しく建造された石油採掘船P-62と従業員と共に完成を祝うジウマ大統領(Roberto Stuckert Filho/PR)

 14年以降、景気の減速感が強まり、15年に入ってからは、雇用喪失や景気後退(リセッション)の言葉がより頻繁に聞かれ始めたブラジル。5月12日にパラナ州で開かれた下院のペトロブラス(PB)議会調査委員会(CPI)で、連邦警察のラヴァ・ジャット作戦(LJ)で逮捕された闇ブローカーのネウマ・コダマ被告が「ブラジルは汚職で動いている」 ...

続きを読む »

ロビーニョ、サントスFCを退団=新天地は中国リーグか?

ロビーニョ(Rafael Ribeiro/CBF)

 セレソンの一員としてコッパ・アメリカに出場していたロビーニョが、6月30日、現在所属するサントスFCとの契約を更新しないことを発表した。 ロビーニョはサントスFCよりも金銭的に魅力的なオファーを受け、サントスを去る決断をしたと語った。 同選手は中国Cリーグ、広州恒大との契約が有力視されている。 前セレソン監督のルイス・フェリペ ...

続きを読む »

「中国のアップル」ブラジルに=スマホが何と499レアル

 創業5年で世界第5位の生産量を誇る会社に成長し、「中国のアップル」と呼ばれる小米科技(Xiaomi、シャオミ)が、6月30日にサンパウロ市で開催されたイベントで、ブラジルでのスマートフォン販売開始を宣言した。 アジア以外の地域では初めてとなるスマホ販売のアナウンスは、2013年9月に同社副社長に就任したブラジル人のウゴ・バーラ ...

続きを読む »

リングの「殺し屋」が大変身=歌手としてゴスペル歌う

 対戦相手に噛み付き、血を見るのが好き、対戦相手を殺した事もある。流血の試合はTVでも中継され、皆に憎まれた男が、大変身を遂げた。 1960年代から1980年代、総合格闘技で「怪物」とか、リングの「殺し屋」と呼ばれたアキレス(本名はヴェスパシアノ・フェリックス・デ・オリヴァイラ、77)がその人だ。 格闘界から去ってふた昔。この間 ...

続きを読む »