勝ち負け抗争における脇山甚作事件実行者の一人、日高徳一さんの話を中心に当時の社会背景を描いたドキュメンタリー映画『闇の一日』(奥原マリオ純監督、2012年)の上映会が、サンパウロ市の州立レジスタンス記念館で6月6日午後2時から「土曜レジスタンス」の一環として行われる。 同館は元々、政治経済警察(DOPS)が使っていた建物で、軍 ...
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■訃報■山本周作さんの妻 さちこさん
サンパウロ州レジストロの紅茶生産者、同地文協会長などを務めた山本周作さんの未亡人さちこさんが29日午後4時頃、同市の病院で心臓麻痺のため亡くなった。30日に葬儀の上、出棺される。東京出身、享年89。
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日系の各種イベントも議員割り当て金が見込めないことから開催可否が再検討されているが、連邦政府は緊縮財政に加え、免税を取りやめるなどして実質的に増税を図っている。そのあおりで6月祭の季節だが、今年は例年以上に〃重苦しい祭り〃になりそうだ。サンパウロ商業協会(ACSP)は、同祭でよく販売される主な食料品や商品を例に出し、税金の高さ ...
続きを読む »駐在員をテーマーとするショート・ショート連作=「ブラジル諸人来たり」ブログより許可をえて抜粋=(5)=地球の反対側の偶然
「信じられない!」ママは彼がカウンターの席につくと、そんな事を口走っていた――。 仕事が終わったのは七時に近い時間だった。彼はまだリベルダーデ界隈の飲み屋に行くのには、時間的的に早すぎると思ったが、今日は飲みに行くというより、ママからの用件を確かめに行くのが目的だと思い直して、早めにその店に向かっていた。 店の中に入ると、すぐ ...
続きを読む »29回 ブラジルはグローバル化のバロメーター ②
日本からブラジルに進出する製造業、メーカーの方々は、当然だが必ず日本や欧米で販売している最先端、もしくはもっとも自信のあるものを売ろうとする。 また、自社の製品は、品質が高く、絶対に壊れない、簡単には故障をしない、とおっしゃる。さらに、展示会では反響がいいので売れるはずだと。しかし、実際に販売を始めてもなかなか結果が出ず、思っ ...
続きを読む »海外日系人大会、10月=戦後70年をテーマに
海外日系人協会(田中克之理事長)が世界各地に在住する日系人を一堂に集め、世界の対日理解の促進と強化を図る「第56回海外日系人大会」を、10月27日から3日間、東京都憲政記念館とJICA市ヶ谷ビルで開催する。 今回のテーマは「戦後70年」。24カ国から約200人が参加する見込み。申込みは6月下旬から開始される予定。日程は次の通り ...
続きを読む »パナマを越えて=本間剛夫=89
彼らがサンファンに着いたとき僅か五、六ヘクタールばかりを伐採した空地があるだけで周辺は昼なお暗いジャングルで大木が聳え、その下は密生した草木で覆われ、わずかに獣類の通路と思われる踏まれた雑草の窪みがあるだけだった。 西川は二万ドルの資金を用意していたというが、その大半は移民のために費やし、しかも現地に到着しても日本政府が約束し ...
続きを読む »「あっ、日本経済新聞のことですか?」
「ニッケイ新聞、読んでおります」。これは日本の柔道講道館・上村春樹館長からの言葉。「あっ、日本経済新聞のことですか?」とお約束の返しをしたが、「もちろんブラジルの、です」と答えてくれた。 来伯した10人の有段者も同様で、14年2月の柔道連載『強化・普及の源流を探る』に目を通していたよう。日本でも関係者には、邦字紙の存在感がある ...
続きを読む »笠戸丸移民、一世紀の物語
「初期移民は苦労した」「それに比べたら私ら戦後移民は―」という話す人たちは移住当時、実際に体験を聞いたのかも知れない。ただ、移民107周年を迎える今、その苦労は想像するしかないし、漠然としたイメージしかない。そうした意味で、未来に残すべき本が出版された。笠戸丸・沖縄移民の足跡を徹底調査した『笠戸丸移民 未来へ継ぐ裔孫』(赤嶺園 ...
続きを読む »従来の墓に入らない人向け=肥満の人用の墓地売り出される
ブラジルの肥満人口が増大し続けている中、リオ市北部カジュー区のペニテンシア墓地では、墓地市場の新しい分野を開発することを決め、500キロの人まで入る墓を提供し始めた。 墓地の一般的なサイズは長さ2・2メートル、幅80センチ、深さ50センチなのに対し、肥満体向けの墓は長さ2・6メートル、幅1・5メートル、深さ60センチになる。墓 ...
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