大統領選挙後の増税や上がる電気代、水不足、インフラ関係企業を襲ったペトロブラス汚職疑惑などのブラジル経済への大打撃を分析しつつ、新財相による緊縮財政政策が15年以降に与える影響を推し量る――大きな転機を迎える当地経済を知る絶好の機会が、今回のブラジル日本商工会議所(藤井晋介会頭)の総務、企画戦略の両委員会が共催する『2015年 ...
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パナマを越えて=本間剛夫=36
終日、地上作業で過ごす農耕班が逃げ送れて最も多くの犠牲者を出している。敵は北から来ることは殆どない。島の東部から南部にかけて聳える海抜三百メートルの三角山――兵隊たちは、そう叫んでいる――の山膚に添って上昇し、頂上まで来るとこんどは急斜面すれすれに急降下して、あたりかまわず機銃を掃射して左旋回し、あっという間に姿を消してしまう ...
続きを読む »第18回 経営戦略欠如では勝てないブラジル ②
日本企業は、創業の精神を大事にする。大企業も最初はベンチャーだったわけで、「経営とは、小さく産んで大きく育てるものだ。われわれは今まで、それで会社をここまで大きくしてきた」と創業メンバーは言うだろう。しかし、経営学の泰斗でマネジメントの父と呼ばれたピーター・ドラッカーがいみじくも看破したように、「経営とは環境適応業」である。多 ...
続きを読む »オーリャ!
青森県五所川原市から運ばれた立佞武多が出陣したサンパウロ市カーニバル。20日晩にもチャンピオンパレードを繰り広げて行進は終わったが、実はこの事業は続いている。 廃棄処分の可能性があるねぷたの行方自体もそうだし、公式サイト(tatinepta-project.jp)ではいまも募金を集めている。輸送費用には同市が二千万円を出したが ...
続きを読む »樹海
邦字新聞は報道ということもだが、移民の歴史、日系社会の記録を残すという使命を持っている。本紙で節目を振り返る特集記事や、移住地の歴史や現状をレポートした連載記事などが多いのはそのためだ。そのなかでも多くのコメントを残すように心がけている。異文化で生活するなかで到達した人生観など傾聴に値するものも多い。そうした生の声はあと10年 ...
続きを読む »ア国首都で40万人大行進=ニスマン氏追悼と汚職抗議で
クリスチーナ大統領を告発した検事が遺体で発見されてから丸1カ月となる18日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで、アウベルト・ニスマン氏追悼と汚職やインフレなどに抗議するためのデモ行進が行われ、雨の中にも関わらず40万人が参加した。 18Fと命名されたデモはニスマン氏の同僚だった検事や判事達が呼びかけたもので、議会から大統領官 ...
続きを読む »レヴィ財務相=米国で投資家を前に語る=「14年はマイナス成長かも」=基礎収支目標達成を誓う=全体的に前向きさをアピール
ジョアキン・レヴィ財務相は18日、ニューヨークで行われた投資家たちとの会合で、14年の国内総生産(GDP)がマイナスである可能性があることを認め、15年も苦しい年になるとした。だが、今年の基礎的財政収支の黒字目標は極端な財政カットを行わずに達成し、16年からの経済成長に備えたいとした。19日付伯字紙が報じている。 今回のレヴィ ...
続きを読む »サンパウロ州の水瓶に僅かな潤い=給水制限でやっと水位上昇=内陸部では洪水も発生
サンパウロ州では今月、2月としては2006年以来最大の降水量を記録しており、サンパウロ州最大の水瓶、カンタレイラ水系では若干の水位回復が見られるものの、州内陸部では貯水設備の不備から洪水も起きている。その様子を18、19日付エスタード紙が報じている。 15日から続く雨のせいでサンパウロ州内陸部の川が氾濫している。17日朝は、ピ ...
続きを読む »法相が被告弁護士と会談=司法界から続く厳しい批判
ジョゼ・カルドーゾ法相が連警のラヴァ・ジャット作戦で起訴された企業幹部の弁護士と会っていたことが物議を醸していると16、19日付伯字紙が報じている。 法相に会ったのは、カルテルを組んでペトロブラス(PB)の事業を請け負った企業の一つ、オデブレヒトの役員の弁護士で、UTCエンジェニャリアとカマルゴ・コレアの役員の弁護士達も法務省 ...
続きを読む »サンパウロ州道の事故死者半減=件数や負傷者も減少する
カーニバル期間中(13~17日)のサンパウロ州道での交通事故の死者は26人で、14年の半分だったと19日付アジェンシア・ブラジルが報じた。 事故件数は990件が907件に8・4%、負傷者も614人が522人にと15%減少。400人は軽傷だったが、重傷者も96人いた。 今年は呼気中のアルコール濃度測定器も349個配備され、14年 ...
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