14日付けでラモス移住地を舞台にした小説『炉辺談話』(荒木桃里著)は終了し、本日から『父の遺志を遂行した金城郁太郎の移民物語』(上原武夫著)の掲載を開始する。5月に刊行されたブラジル沖縄県人移民研究塾(宮城あきら塾長)の『群星』創刊号から許可を得て転載する。 金城郁太郎の父・金城亀は1917年、沖縄県那覇市の小禄田原からのブラ ...
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父の遺志を遂行した金城郁太郎の移民物語=上原武夫=(1)
戦前・戦後のブラジル日本移民約25万人、それぞれが大きな夢と希望を抱き地球の反対側ブラジルまでやって来た。その殆んどが農業移民であった。 だが、日本での宣伝やそれぞれが想像していたこととはあまりにも差異があり、表現の仕様もない過酷な苦労を重ねた移民群衆。働けど働けど食うのが精一杯の暮らしで、歳を重ねるとともに成人になった子供た ...
続きを読む »「子供の日」を迎えて
去る12日は「子供の日」だった。TVにはサンパウロ州内陸部から、一族郎党に頼まれてサンパウロ市3月25日街で、抱えきれないほどの子供へのプレゼントを買い求める人が映し出されていた。 ブラジルはとにかく子供を可愛がる傾向が強い。赤ん坊連れはどこに行っても優遇され、行列もバスの座席も優先だ。「ベビーカーで混んでいる電車に乗るな」と ...
続きを読む »収入の半分近くを国債の利払いに浪費する国が、まずすべきことは何か
借金の利払いのために収入の半分を使っている一般家庭があれば「借金しすぎ」と判断されるが、実はブラジル政府もそれに近い状態だ。我々が国に払っている高い税金の半分近くが、国債の利払いに浪費される。本来なら税金は教育、医療、インフラ整備などの公共投資に回されて国の富を豊かにすることで国民に還元されるはず…▼この公債問題の専門家マリア ...
続きを読む »ニッケイ歌壇 (498)=上妻博彦 選
サンパウロ 梅崎 嘉明
電柱を巻きてサンジュオンの蔓は伸び天に向いて紅花をささぐ
ああ今日も平凡にして一日過ぐ昨日と同じ食事を並べ
先妻を亡くし再婚の妻も逝き吾に永かり昭和のみ代は
落ちこぼれ短歌など詠みて詮(せん)もなし妻はあの世で笑っておらむ
実際の私の日々は何なのか優柔不断の枯落葉なる
ニッケイ俳壇 (860)=星野瞳 選
セレソン安堵の1勝=ホームでベネズエラに3―1で快勝=ウィリアン大車輪の活躍
セレソン(ブラジル代表)は、13日に行われた2018年ロシアW杯予選第2節、ベネズエラ戦で3―1と快勝し、通算成績を1勝1敗とした。 先に行われたチリ戦は0―2で敗れ、連敗スタートだけはなんとしても避けたいブラジルは、プレッシャーの高まる中、ベネズエラを自国セアラー州フォルタレーザのカステロン・スタジアムで迎え撃った。 この試 ...
続きを読む »絶不調オスカールに非難殺到=司令塔役に黄信号か?
サッカーのワールドカップ南米予選は第2節を終了したが、ブラジルのサッカー・ファンの注目は良くない意味で、司令塔オスカール(チェルシー)に向けられている。 8日のチリ戦、13日のベネズエラ戦でもオスカールは良いところがなかった。チリ戦では簡単なパス・ミスやトラップ・ミスを繰り返し、得点機にも全く絡めなかったことが最大の敗因として ...
続きを読む »生活扶助受けるシリア人=ブラジルに難民向けプログラムなく
母国では4千ドル(1万5千レアル相当)の月給をもらい、大学院では最も優秀な生徒の一人でもあったプログラマーのアリさん(34)は、1年7カ月前に難民としてブラジルに着いた。 所得もなく、貧困生活を余儀なくされたアリさんが見出した解決策は、ブラジル政府が極貧者救済のために導入したボルサ・ファミリア(生活扶助)だった。 アリさん同様 ...
続きを読む »空調設置枠にはまって御用=寛大な店主、泥棒を無罪放免
12日の早朝、アマゾナス州マナウス市西部のコンペンサ区で、身長約160センチ、体重約80キロの男がガラス屋に盗みに入ろうとしたが、エアコンを備え付けるための枠に身体が挟まって動けなくなる事件が発生した。 枠に挟まって動けなくなった男は明らかに酔っており、パンツ一枚で、足をばたつかせながら助けを求めた。近隣住民は逃亡を防ぐため、 ...
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