家計の財布は一郎が握っていて、それに何の不満もなかった。年中現金の顔はあまり見ない世界にいたので、家計を任されようが、そうでなかろうが気にもならない。 一週間もした頃、一応家の中のことは慣れたので、改まってバールを覗いた。二、三人の客が、ピンガを飲んでいる。陳列ケースの中には、ぱっとしない「サルガード(前菜)」が並べてある。 ...
続きを読む »11月 2016の記事一覧
ブラジル人一家惨殺事件=ブラジル国内で新たな逮捕者=インターネットで犯行を指示?
【既報関連】9月18日にスペインの首都マドリッドから60キロの小さな村、ピオスでブラジル人の一家4人が惨殺体となって発見された事件にブラジル国内で加担した疑いで、マルヴィン・エンリケス・コレイア容疑者(18)が、10月28日にパライバ州ジョアン・ペッソアで逮捕された。 同州市警殺人課のレイナウド・ノブレガ警部によると、マルヴ ...
続きを読む »開発に燃えた青年隊が60周年=記念大会に国内外から164人=再会に笑み「5年後に会おう」
南米開発の夢に燃えた青年たちが、ブラジルの大地に第一歩を印してから60年―。南米産業開発青年隊協会(渡邉進会長)は先月29、30両日、サンパウロ州郊外アヴァレー郡にあるアクァヴィレ・ホテルで、『60周年記念大会』を開催した。遠くは日本やポルトガルからも元青年隊員が駆けつけ、その家族ら164人で盛大に行われた。 青年隊は、農家 ...
続きを読む »白熱サッカーブラジル全国選手権=上位4位チームの直接対決が実現
サッカーブラジル全国選手権第33節が10月27日から31日にかけて行われ、首位のパルメイラスと4位のサントス、2位のフラメンゴと3位のアトレチコ・ミネイロ(CAM)の対戦が実現した。 午後4時半、一足先に行われたのはCAM対フラメンゴの一戦だ。CAMは普段ホームとして使用しているインデペンデンシアより多くの観客を収容できる、 ...
続きを読む »「トランプを支持するか否か」=なぜかブラジルの大通りで議論と乱闘
全国統一市長選の決選投票を翌日に控えた10月29日午後、サンパウロ市のパウリスタ大通りで、アメリカ大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ氏を支持する派、しない派に分かれて市民が集まって集会を行ったところ、両者の議論が白熱し、乱闘騒ぎとなって、警察が出動し、4人を補導する事態が起きた。 他国の大統領選のために、ブラジル最大の ...
続きを読む »ピンクリボン=飲酒や肥満も乳癌に関係?=余り言われない要因にも注意
世界規模で乳癌に対する啓蒙活動などを行うピンクリボンは10月で終わったが、10月にサンパウロ市の地下鉄で行われた調査の結果、飲酒や肥満も乳癌を含む癌の発生要因である事を知らない人が相当数いる事が分かった。 7月21日に世界的な科学雑誌に発表された調査によると、飲酒は咽頭癌、喉頭癌、食道癌、肝臓癌、結腸癌、直腸癌、乳癌を誘発す ...
続きを読む »第46回県連故郷巡り=悠久と躍動の北西パラナ=(4)=新しい「故郷巡り」始まる
「ゲートボールが大好き。この間、ゴヤスの大会で1位になったのよ」と元気ハツラツの武内マリエさんに年を聞くと、「92歳」とのこと。驚くほど生命力にあふれている。パラナ州に近いサンパウロ州最西部オーリーニョス生まれの二世だ。当たり前だが、移民108年目だけに、初期移民から生まれた二世はすでに90代だと痛感する。 「戦前から陸上を ...
続きを読む »1年の成果発表、大志万=文化祭を5日
大志万学院(川村真由美校長)と松柏学園(川村真倫子園長)は5日午前8時から、『2016年度文化祭』をサンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の同校(Rua Ferdinando Galiani, 80)で行なう。正午まで。 幼稚部から高校年代の生徒約400人が勉強の成果を発表する。間部学やロシア出身のワシリー・カンディンスキーなど著 ...
続きを読む »■訃報■宮尾進さん
サンパウロ人文科学研究所で顧問を務めていた宮尾進さんが、先月30日午後4時ごろ亡くなった。86歳だった。癌による体調不良で8月から憩の園で療養していた。 サンパウロ州アリアンサ移住地出身。戦前に訪日し、信州大学人文学部哲学・芸術論コースを卒業した。53年の帰国後は、コチア産業組合の機関誌編集長を務めた。 移民史の第一人者と ...
続きを読む »日ポ語で悩みを解決=なにわ会が健康座談会
大阪なにわ医療関係専門家グループ(西国幸四郎代表)主催の『健康座談会』が11月6日午後2~4時まで、同会会館(Rua Domingos de Morais, 1581, Vila Mariana)で開かれる。参加費無料。 今回のテーマは「高齢者に多い病気」。医療関係職に就いた同会の府費留学生・研修生のOBらで構成される「医療 ...
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