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12月 2016の記事一覧

道のない道=村上尚子=(58)

 この下宿の下見に来たM商社の若い二人、浮かぬ顔で沈んでいる。理由は、場所と下宿は気に入った。が、会社の上司も一緒に入るというのだ。さんざ気を使って、帰ってもその下宿に上司がいる。これは辛いのだが、その上司を入れる下宿が見つからないと言う。  私には何となく分かる。結局、上司の下宿は見つからず、五名全部が入ってきた。私までが緊張 ...

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「仏の菊地」会長退任

 その人柄から「仏の菊地」とも称された援協の菊地義治さんが、今年一杯で会長を退任する。任期3期の間、自閉症児の療養施設PIPA、SMA(サンミゲル・アルカンジョ)ではSUS診療所、イペランイジアホームの免税問題などに手を尽くした。  本門佛立宗の熱心な信者でもある。毎日早朝に起床し仏壇へ合掌。そして援協で多くの書類にサインするの ...

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《ブラジル邦字紙》 半世紀も選者を務めた星野瞳さんに感謝

選者を退任する星野瞳さん

 「もう年だから辞めようと思った」――ニッケイ新聞の俳壇の選者、星野瞳さん(本名=明、98)は残念そうに語った。「佐藤念腹に推薦されて、50歳ぐらいでパウリスタ俳壇の選者になった」というから、ほぼ半世紀も選者をしてきた。俳句は星野さんの人生そのものだ▼今までに幾つぐらい俳句をつくったのですか、との問いに「数えきれませんね」と笑う ...

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リオ=夏本番、警備も本格化=観光客が自国の緊急番号にかけてもブラジルの緊急番号につながる措置も

ビーチを警備する警察(Clarice Castro/GERJ)

 ブラジルに夏到来の12月21日、リオデジャネイロ市の最高気温は35度に達し、ビーチは海水浴客で埋め尽くされた。  それは同時に、治安を守る戦いが本格化したことも意味する。リオ州保安局は、警備体制を強化した。  ポルトガル語、英語、スペイン語、フランス語、中国語で緊急電話190に対応できるスマートフォンアプリも作成された。  2 ...

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今年のサンパウロのヴィラーダは?=バラエティに富んだ音楽出演者

サンパウロのリヴェイロンの街中での花火(Paulo Pinto/Fotos Públicas)

 12月31日、ブラジルではある程度規模の大きい市になると「レヴェイロン」と呼ばれるイベントで賑わう。ブラジル最大の都市サンパウロではなおさらだ。  サンパウロの場合は海岸沿いのリオ市とは異なり、リゾート都市というイメージが皆無なので、元旦の花火は話題にはなるものの、街中ゆえに風情には欠ける。ただ、その分、大晦日の夜を盛り上げる ...

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ブラジル建設大手オデブレヒト社中南米やアフリカでも贈賄=12カ国に10億ドル=120億レ分の恩恵受ける=ほとんどがPT政権時に

14年5月に抗議運動を受けた際のオデブレヒトの社屋(Beatriz Pasqualino/Radioagência Nacional)

 21日に米国法務省が、ラヴァ・ジャット作戦の最大級の汚職企業である建設大手オデブレヒト社が、ブラジル含め計12カ国に対し、約10億ドルの賄賂をばらまいていたとの情報を明らかにした。22日付現地紙が報じている。  米国法務省の報告によると、オデブレヒト社は5億9900万ドル(現行為替で19億レアル)をブラジルの政治家や公務員に払 ...

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ブラジル連邦政府=積み立て退職金引き出しを解禁=300億レアルの経済効果期待=労働法改正案も同時公表

テメル大統領(右)(Marcos Corrêa/PR)

 テメル大統領(民主運動党・PMDB)は22日、以前の職場で積み立てていたが、自己都合退職などの理由で引き出せないままになっている勤続期間保障基金(FGTS)を労働者が自由に引き出すことを認めた。さらに、労働法改正案を公表したと、22日付現地紙が報じた。  自己都合退職の場合、FGTSは3年間引き出せなかったが、今回の措置で、2 ...

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16/17年夏=外国人観光客は250万人?=受け入れ態勢まだまだ未熟

 暦の上の夏が21日に始まったが、ブラジル観光公社(Embratur)はこの夏の外国人観光客は250万人に達すると予測している。  20~22日付G1サイトによると、15年にブラジルを訪れた外国人観光客は630万人で、世界ランキングは45位だった。観光客の大半を占める国内客によるものも含めた観光収益は国内総生産(GDP)の9・6 ...

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サンパウロ市主要幹線道路で、歩行者の事故死が激減=効いたハダジの速度制限

 サンパウロ市交通技術(CET)が発表したデータによると、マルジナル・ド・チエテではここ19カ月間、歩行者が車に撥ねられて死ぬ事故が皆無だった。22日付フォーリャ紙が報じている。  マルジナル・ド・チエテで車に撥ねられて死者が出たのは15年3月が最後で、以降、今年10月まで、歩行者が死ぬ事故は起こっていない。  また、マルジナル ...

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サンパウロ州=州立校教師への暴力頻発=後遺症で職場復帰も困難に

 サンパウロ州教育局が21日に発表したデータによると、サンパウロ州立校では教師への暴力事件が1カ月あたり23件発生していると、22日付現地紙が報じた。  発表されたデータは今年の始めから7月末までの7カ月の数字で、暴力事件発生件数は164件だった。2015年は年間通して188件、2014年は237件だった。  サンパウロ市では1 ...

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