ブラジル日本文化福祉協会、援協、県連、商議所、アリアンサが共催した『2015年新年祝賀会』が、文協ビル大講堂で1日午前に行われ、約400人が集まって新年を祝った。主催団体ほか各県人会、JICA、国際交流基金などから代表者が出席。五輪という世界最大のイベントがリオで開催され、コロニアでも「県連50周年」という節目を迎える2016年に向け、各代表から新年の抱負が述べられた。
昨年4月に初の女性文協会長として就任、新たな年を迎えた文協・呉屋春美会長は、〝申〟という漢字は樹木の果物が熟して固まっていく様子も表していると説明し、「実りに向かって成長するという意味でも、今年は大きな通過点を迎えることになる」と挨拶。
さらに「日系社会は時代とともに変化してきた一方で、一貫する極めて日本的な要素や傾向を示す面もあり、時代に順応、また成長するためにも、今年はその力を養う機会であることを強く信じる」と語った。
また同じく昨年就任した中前隆博在聖総領事は、日伯外交120周年、文協60周年等を迎え、日系団体による様々な行事が行われた2015年を振り返り、「日系人の存在が日伯関係の親善の礎になっていることを実感した」と話した。
「今年は新たな一歩を踏み出す年だ」と力強く語り、8月のリオ五輪、さらに4年後の東京五輪がきっかけとなり「スポーツを通した日伯の交流が生まれることを期待している」とした。
その後は50周記念式典を控える県連の本橋幹久会長が先頭に立ち、「日伯の親善を祈念して」と万歳三唱を行い、別ホールに移動。文協コーラス部の合唱の後、援協・菊地義治会長の音頭で乾杯を行った。参加者はそれぞれに挨拶と来年に向けた抱負を語り合い、新たな年に向けたスタートを切った。