聖南西教育研究会(渡辺久洋会長)主催の『第22回聖南西林間学校』が12月14〜16日、ピラール・ド・スール文協会館で行われた。
聖南西地区の日本語学校に通う12〜15歳の生徒が参加する恒例行事。今年は8校から58人の生徒が集まり、教師を含めた85人が賑やかに3日間を過ごした。
この林間学校は生徒同士の交流だけでなく、集団生活のルールを学ぶことも目的としている。食事作りと皿洗い、そうじなどを生徒自身が行う。保護者の「子供が家の手伝いをするようになった」という声や、生徒の「もっと日本語を話せるようになりたいと思った」という感想が寄せられている。
開校式後、昼からスポーツ活動を行なった。鬼ごっこやハンカチ落とし、またグループ対抗でペットボトルを使用したホッケーを行い、生徒達は汗を流した。
プログラムは他に工作、劇やダンスの創作、キャンプファイアーなど。またよさこいソーランと百人一首大会も行われた。
コロニア・ピニャール日本語モデル校に勤務するJICA青年ボランティアの松本絵美さんは、子供の頃からよさこいソーランをやってきており、生徒たちに踊りを指導した。
百人一首大会を行なったのは、JICAシニアボランティアの田頭明子さん。最初は勝手が分からなかった生徒も徐々に慣れ、札が残り数枚となった終盤には大いに盛り上がった。
ソロカバ文協内にあるウセンス日本文化センターの梶山正行くん(13)は「去年よりずっと楽しかった」と笑顔を見せた。
進行を務めたJICA青年ボランティアの則政友紀さんは、「普段積極的に日本語を話さない生徒が、私との日本語の会話も楽しんでいるように感じた」と生徒の変化に注目し、「このわずか3日間で生徒の成長がたくさん見られ、心から嬉しく思う」と喜びを語った。
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