リオ=中心地の治安改善兆し無く=白昼堂々、跋扈の強盗団=盗難被害で商店も続々閉店
リオ市中央部では昨年末より強盗事件が多発し、リオ州軍警が同地区の警備を急いで強化したが、6日の様子を見る限り、犯罪は減っていないと7日付エスタード(E)紙が報じた。
軍警が30人増員と発表したのにも関わらず、E紙記者が同エリアをレポートした際、強盗、強盗未遂をあわせて4件も目撃したのだ。
1月5日、グローボ局の番組やウェブサイトで公開された、リオの中心地で盗賊が白昼堂々と盗みを行う映像はインターネット上で大きな反響を呼んだ。6日は朝から、市中央部、特に映像の舞台となったラルゴ・デ・カリオカの警備は強化され、軍警、市警備隊が配備されたが、暴力や盗難は止む気配が無い。
露天商のドーラ・メネゼスさん(33)は午前11時半頃、カンポ・デ・サンターナ公園でイミテーション品の腕輪を本物の宝石と勘違いした強盗に奪われた。腕の傷も生々しいまま、メネゼスさんは「腕輪を引きぬくと逃げて行った。捕まるはずはないと舐めきっている」と語った。
何度も強盗被害に遭っているラルゴ・デ・カリオカの水着屋では、店員のカリーナ・コレアさん(22)が「いつも同じだから、顔も覚えたわ。マネキンに着せてある水着さえ持って行くのよ。交番の警察は巡回なんてしないから」と語る。
市中央の老舗カフェ、コロンボを訪れていたクリチーバからの女学生も「どうしてリオの警官は窓を閉めたパトカーの中にこもっているの? クリチーバの警官は歩いて巡回しているわ」と怪訝そうな表情を浮かべた。
同地の小売商店主組合会長、アウド・ゴンサルヴェス氏は、経済危機と盗難、暴力が原因で、市中央部ではここ半年で600店が閉店したとし、「小売店主は皆、不満を抱えている」と語る。
犯行には18歳以下の少年も多く関わっており、捕まってもすぐに放免され、再犯を重ねるという事情もある。
フルミネンセ総合大学の人類学者、ロベルト・カント・デ・リマ氏は、警官が多く街に出て、存在を見せ付けるような警備は安全性を多少は高めるが、強盗の最終的な解決策ではないとし、「泥棒は自分で使うために盗んでいない。その後で売るためだ。盗品換金市場の元を絶つことが重要」と語っている。